子供への勉強の教え方
小学校に入学することを「就学」なんて言ったりもします。
保育園や幼稚園と異なり、小学生になると本格的に勉強が始まりますね。
小学生になった我が子には、どのように勉強を教えてあげたらいいのでしょうか?
何かを学ぶ上で、本人の意欲は欠かせません。
親がどんなに頑張っても、肝心の子供自身が嫌々では勉強も頭に入らないでしょう。
親が子供に勉強を教える上で一番大切なのは、子供の勉強習慣が身につく環境の工夫と、言葉かけの工夫です。
それぞれ見ていきましょう。
子供の学習時間が伸びる習慣
教育経済学者の中室牧子氏の研究によると、
・子供に勉強するように言う
・子供に勉強をしたか確認する
・勉強する時間を一緒に決める
・子供の勉強を一緒に見てあげる
上記4つを比較すると、
子供の学習時間を最も伸ばしたのは
「お父さんが子供の勉強を一緒に見てあげる」
「お母さんが勉強する時間を決めてそれを守らせる」
だったそうです。
結論としては単純ですが、
要するにはじめのうちは親が一緒に勉強を見てあげないと、子供の勉強習慣はなかなかつきにくいわけです。
つまり、
どう教えるかではなく、どれだけ丁寧に時間を共有できるかが重要であるということです。
子供への言葉かけの仕方
子供の勉強に対して、親の言葉かけというのも重要です。
適切な褒め方が、子供の自信につながります。
よく言われることですが、
子供を褒めるときは、才能ではなく努力を褒めましょう。
例えば子供がテストで良い点を取ったら、
「あなたは頭がいいわね」ではなく、「毎日宿題を頑張ったから良い点が取れたね。すごいね」といった具合です。
才能を褒めると子供はプレッシャーになります。
一方で、
努力や過程を褒められた子供は「もっとがんばろう」と前向きになることができます。
さらに、ここが重要なのですが、
親が努力を褒めることで、子供はどういうふうに頑張ったら結果に結びつくのかという方法論を学ぶことができます。
先ほどの例で言うと、「宿題をする」ということが毎日の復習につながりテストの点に影響するということを子供は再確認できます。そのため子供は宿題の大切さを改めて実感し、さらに宿題をやる習慣が形成されます。
才能しか褒められない子供は、どう頑張れば結果が出るのかという方法論を学べないので、どう頑張ったらいいのかわからず、しかも「才能のある自分」でいるためにプレッシャーを感じるという板ばさみになってしまうのです。
おわりに
子供の学習においては、特別な方法や塾よりも大切なことがあったりします。
何気ないことですが、親が子供と勉強を共有することが大切です。
特別なことではありませんが、共働きの世帯が多い昨今、楽なことでもないでしょう。
しかしながら、勉強に限らず子育て全般に言えることですが、
子供の成長にとって一番大切なのは愛情と、その愛情をこまめに伝える機会です。