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イヤイヤ期の育児
以下にイヤイヤ期の対応方法をいくつか挙げていきます。
しかしイヤイヤ期は発達過程に見られる自然な行為でもあるので、対応をしたからといって必ずイヤイヤがなくなるとは限りません。
ある程度はいろいろな働きかけを試しつつ、精神的な負担にならないよう適度に親も子供もクールダウンする塩梅がいいでしょう。
イヤイヤ期の対応方法
説明や伝達をする
子供になぜそれをしてほしいのか、なぞそれをしてはいけないのかを子供に説明します。
帰ってきて手を洗わない子供に対して、「外に出てついたばい菌を洗わないと病気になっちゃうよ」など丁寧に理解を促す行為です。
また、説明とは若干異なりますが、自分(親)の気持ちを素直に伝える(伝達)することも大切です。
子供が「遊んで遊んで」と駄々をこねるときに、
「ごめんね、もう保育園に行く時間なの。間に合わないの」や
「ごめんね、今日はお母さん本当に疲れていて、ちょっと遊べないかも」などです。
見本を見せる・一緒にやる
実際にやってみせることも方法の1つです。
手順がうまくわかっていない子に、見本を見せることでわかりやすくなり子供がそれを行うハードルが下がるかもしれません。
また、やり方はわかっていてもあえて親が一緒にやってみることもいいかもしれません。
ただ子供に「手を洗いなさい」と言うのではなく、「ママも洗うから一緒に洗おうね」というように、働きかけてみます。
話し合ったり交渉する
お互いの気持ちを話したり歩み寄ることも大切です。
「手を洗ったらおやつ食べよっか」など差し支えない範囲でその後の展開を呈示するといいでしょう。
未然に防ぐ・演じる
子供が自然と行動できるよう、シチュエーションを考えることも育児のテクニックの1つです。
例えば事前に子供が好きなキャラクターもののハンドソープを準備しておいて、手を洗いたくさせるなどです。
このようにイヤイヤを「未然に防ぐ」という考え方もあります。
また、「おててのバイキンマンをやっつけるぞ~」と親が雰囲気を演じる方法もあります。
過度な嘘はいけませんが、「お菓子屋さんがこのお菓子は手を洗って食べてねって言ってたんだよね」など文脈を演じる方法もあります。
共感と称賛
共感したり褒めてあげたり、子供の受け入れてあげることも大切です。
「そうだね。早くおやつ食べたいよね」
「すごいね。もう洗面所にこれたね」
共感や賞賛で子供の行動を促していきます。
待つ
一番大変かもしれませんが、子供が行動するまで待つということも1つの方法です。
子供が手を洗いたくなるまで、親も待つ。
ここでおやつを与えてしまうと手を洗わなくて済んでしまうので、次の行動は起こさずにただ待ちます。
離れる・落ち着かせる
子供がどうしてもイヤイヤのときは、親がその場を離れるということも、親の精神衛生を保つために時としてはありでしょう。
また、子供が癇癪のようになっているときは、別の場所で落ち着かせたりと場面を変えて気持ちを落ち着かせる行為も大切です。
イヤイヤの最中は親も疲れるし子供も冷静ではないので、お互いクールダウンすることも大切です。
イヤイヤ期のダメな対応
反対に、イヤイヤ期のときに避けたほうがいい対応方法も考えていきます。
参考資料
『1・2歳児の反抗・自己主張における養育者の対応と意識』( 一般社団法人 日本保育学会)2021年8月31日検索