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日本式とは?|ローマ字表記の種類

公開日:2024年8月18日


 
 

日本式(にほんしき)とは?

 「日本式(にほんしき)」とは、日本語をアルファベットで表すローマ字表記の方法の1つです。

 日本式は「し」を「si」、「ぢ」を「di」とするなど五十音表に基づく規則性を重視した表記方法です。

 
 
 

解説

日本式の概要

 ローマ字表記には日本式やヘボン式、訓令式など複数の種類があります。

 ローマ字表記の種類のうち、日本語の音韻および五十音表の規則性を重視したのが日本式です。

 例えば日本語の「し」という音は、アルファベットで表すと「shi」という表記が発音としては正確です。

 しかしながら日本式では「し」を「si」とします。
 これによりサ行のローマ字表記が訓令式では「さ(sa)」「し(si)」「す(su)」「せ(se)」「そ(so)」と規則性のあるものになります。
 同様に、「ぢ」は「di」と表記します。

 ちなみに日本式と訓令式は似ていますが、日本式は「ぢ」を「di」、訓令式は「ぢ」は「zi」とするなど微妙に異なります。

 
 

訓令式の位置付け

 日本式は文字通り日本語の音韻を主に考えられた表記法と言えます。

 ヘボン式のような「し」を「shi」とするような、発音の正確性を意識した表記とは異なる方法と言えるでしょう。

 先述のように日本式を一部改変したものが訓令式にあたります。
 小学校のローマ字学習は基本的には訓令式が導入されており、日本式を扱う機会は少ないかもしれません。

 
 

日本式の一覧

 
 
 

参考資料

学習指導要領「生きる力」『ローマ字に関する事項が第4学年から第3学年に移動している趣旨とその指導に当たっての留意事項について,教えてください。』(文部科学省)2024年6月8日閲覧

長岡由記(2022)『小学校国語科におけるローマ字学習の意義と課題についての検討』(全国大学国語教育学会)2024年6月8日閲覧

『【学生向け】日本語のローマ字表記の推奨形式』(東京大学)2024年6月8日閲覧

堀由紀・アシュール真弓・拝田清(2022)『小学校におけるローマ字指導の現状と課題― 英語科と国語科の連携を視野に入れて ―』(和洋女子大学)2024年6月8日閲覧

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