日本式(にほんしき)とは?
「ヘボン式」とは、日本語をアルファベットで表すローマ字表記の方法の1つです。
ヘボン式は「し」を「shi」とするなど、発音に準拠した表記方法です。
解説
日本式の概要
ローマ字表記には日本式やヘボン式、訓令式など複数の種類があります。
ローマ字表記の種類のうち、発音を重視したのがヘボン式です。
例えば日本語の「し」という音は、アルファベットで表すと「shi」という表記が発音としては近いです。
しかしながらヘボン式だと例えばサ行は「さ(sa)」「し(shi)」「す(su)」「せ(se)」「そ(so)」となり規則性はなくなってしまいます。
ちなみに訓令式では「さ(sa)」「し(si)」「す(su)」「せ(se)」「そ(so)」としておりこちらはある程度の規則性があります。
訓令式の位置付け
ヘボン式は英語でも日本語の音が想像しやすい表記法と言えるかもしれません。
「し」を「shi」、「ち」を「chi」とするなどイレギュラーな綴りはあるものの、日本語の音が英語圏ではどう表されるのかという学びにもつながるでしょう。
また国内の公共の場において、固有名詞の表記はヘボン式がよく用いられます。
小学校のローマ字学習は基本的には訓令式が導入されていますが、このような経緯から適宜ヘボン式での指導も行われることがあるでしょう。
ヘボン式の一覧
参考資料
学習指導要領「生きる力」『ローマ字に関する事項が第4学年から第3学年に移動している趣旨とその指導に当たっての留意事項について,教えてください。』(文部科学省)2024年6月8日閲覧
長岡由記(2022)『小学校国語科におけるローマ字学習の意義と課題についての検討』(全国大学国語教育学会)2024年6月8日閲覧
『【学生向け】日本語のローマ字表記の推奨形式』(東京大学)2024年6月8日閲覧
堀由紀・アシュール真弓・拝田清(2022)『小学校におけるローマ字指導の現状と課題― 英語科と国語科の連携を視野に入れて ―』(和洋女子大学)2024年6月8日閲覧