子供の肥満の原因と対策
子供の生活において「睡眠不足」「運動不足」「早食い」などは肥満をもたらす要因と考えられます。
肥満は遺伝的要因も関係しますが、生活習慣(ライフスタイル)の見直しも重要な対策と言えるでしょう。
小児期の肥満は多くが成人期まで移行するため、小児期の肥満予防は重要です。
解説
睡眠不足
昭和大学の調査によると、肥満と睡眠には有意な関連を認めたようです。
つまり睡眠不足や不規則な生活は肥満のリスクであるということです。
睡眠不足になると食欲抑制物質であるレプチンが減少し、結果として食欲が増進されてしまいます。
また、睡眠不足は単純に起きている時間が長くなり、食物を食べる機会も増えてしまいます。
一方、睡眠不足の状態は疲労が回復していないので、活動量が落ち、起きているわりに消費するエネルギーが少なくなります。
このような要因が肥満につながっていると考えられます。
運動不足
肥満と運動についても有意な関連を認めます。
また、両親が運動をする習慣があるかどうかは、子供の運動習慣に関連があったようです。
親子で運動をする時間・習慣を作ることは子供の肥満予防に貢献するのではないでしょうか。
早食い
よく噛んで食べているか否かも肥満と関連があったようです。
食事をよく噛んでゆっくり食べる習慣は、肥満予防に有意義と考えられます。
「ゆっくりとよく噛んで食べる」ことは、満腹感が得られ肥満予防になるでしょう。
参考資料
ポー・ブロンソン、アシュリー・メイリーマン『間違いだらけの子育て』インターシフト、2011年
・『眠れていますか? 各年齢別のベストな「睡眠時間」がありました』(HuffPost)2017年7月29日検索
・『平成23年社会生活基本調査』(総務省)2017年7月29日検索
『ライフスタイルと小児肥満』(2010)(昭和大学学士会)2024年5月29日検索