子供のわがままに対するしつけ
子供のわがままにどう向き合うかということは、子育てにおける重要なしつけの1つだと思います。
子供のわがままを放置していれば、それが当たり前になり、もっと収集がつかなくなります。
そうなれば軌道修正はより一層大変でしょう。
子供のわがままに向き合うことは子育てにおける先行投資であり、それゆえに非常に労力と繊細さがいるものです。
子供でも大人でもそうですが、わがままというのは一方通行のコミュニケーションです。
自分の主張ばかりではなく、相手の主張を受け入れるということを、子供が大人になる過程で学んでいきたいものです。
子供のわがままをしつけるということは、相互的なコミュニケーションを教えることでもあります。
子供のわがままとの向き合い方
わがままとは?
そもそも、「わがまま」とはどういうことを言うのでしょう?
定義は人によって様々ですが、
一般的には子供が「他者の力を借りながらも自分の主張しかしない」場合、「わがまま」と感じることが多いのではないでしょうか?
例えば子供がお店で「買って買って~」とおもちゃを欲しがる。
「買って買って~」と言うだけで、親の言葉に聞く耳を持たない。
多くの人はこれをわがままと感じるでしょう。
一方で、もしも「お手伝いを頑張るからこれを買ってほしい」と子供が提案したらどうでしょう。
おもちゃを買うと即決しないにしても、親としては一考に値するのではないでしょうか。
つまり「自分はこれをするから、あなたにはこうしてほしい」というトレードオフのバランスがとれていれば、その主張はわがままとはとられません。
このバランスがとれないとき、人はその言動を「わがまま」と感じます。
子供が「わがまま」を言っているとき、多くの場合はこのバランスが崩れています。
「自分はこうしたい」ばかりの主張で、相手の話を聞いて相手の要求を受け入れることにわがままを言う子は慣れていません。
子供のわがままに対するしつけ
子供が何かを要求したとき、どれくらいこちらの話を聞いて受け入れてくれるか。
それが大切です。
わがままが習慣化している子供の多くは、相手の話や主張をまったく受け入れません。
片づけはしたくない。けれどテレビは見たい。
先におもちゃ売り場に行きたい。生鮮食品コーナーにはついていきたくない。
子供のわがままをしつけるときは、何か1つ些細なことでもいいので、先にこちらの主張を飲んでもらうということに注力します。
「片づけはしたくない。けれどテレビは見たい」
と言ってきても、テレビを見せず、先に片づけをすることを譲らないようにします。
急に習慣を変えることは難しいですから、例えばおもちゃ1個でもいいので、片づけてもらいます。
こうして「相手の意見を先に受け入れ、自分の主張をする」という経験を積んでもらいます。
そしてだんだんこちらの要求を、子供の主張と釣り合うものに上げていきます。
はじめはおもちゃ1個を片付けてもらい、次の日は5個。そしていずれは「テレビを見るならおもちゃを全部片づけてから」を習慣化させます。
このように、「自分はこれがしたいから、代わりにこれを頑張る」という感覚を養っていきます。