4歳児と休日にどんな遊びをしましょう?
発達の最近接領域
小児発達学において「発達の最近接領域」という考え方があります。
平たく言うと、「その子が『できること』と『できないこと」のちょうど間くらいのことに挑戦するのが一番成長できるよね」という考え方。
簡単すぎると退屈だし、難しすぎると嫌になる。これって大人にもあてはまると思います。
子供と遊んだり、子供と何かを学ぶなら、発達の最近接領域を攻めていくといい感じ。
「発達の最近接領域」を意識した活動をするためには、正常発達の知識とその子の発達の把握が必要です。
休日に、子供と過ごすとき、お子さんの成長を促すような遊びや活動ができると有意義そうですね。
4歳児の発達チェックリスト
子供の正常発達を知るには、遠城寺式乳幼児分析的発達検査や津守式乳幼児精神発達質問紙などの小児発達に関わる検査を参考にするのがわかりやすいし信頼性が高いです。
バウンドしたボールをつかむ
バウンドしたボールの動きを意識できはじめるのはこの頃。
もちろん百発百中ではありません。あくまでちょっとしたバウンド
はさみで、線にそって紙を切る
まずは直線にそって。なれてきたら曲線にそって形を切り抜いてみます。
砂場でダム作り
最近は砂場も少ないですし、なかなかやる機会はありませんが。
砂場に水をいれて池やダム、川を作る遊びもこの頃から。
スキップをする
バランスとリズム感が必要なスキップも4歳前後から。
信号がわかる
赤は止まれ、青は進め。信号や道路に注意し始めるのもこの頃から。
けれど親御さんの身守りは必須。
今日あったことを話す
「今この瞬間」ではなく過去にあったことの話題を話せる言葉の力がつくのもこの頃。
自分で服を着る
不完全ながら着替えが自分でできはじめます。
もちろん洋服の種類にもよりますが。
とりあえず4歳頃だと簡単な洋服を自分で着ることができはじめます。
三角を書く
お絵描きも形をいろいろ書けるようになってきます。
4歳頃は三角が書けるようになってくるのが特徴的な指標。
4歳児との遊び
以上を踏まえ、4歳頃のお子さんとの遊びの一例を考えます。
おでかけする
おでかけの過程も子供の成長にとっては重要です。
着替えを見守りながら、自分でさせてみましょう。
平日は忙しくてついつい手伝ってしまいがちですよね。
信号を自分の判断で渡れるか練習してみましょう。
もちろん手をつないだり身守ったりして充分気をつけながら。
公園で遊ぶ
4歳頃ですと、滑り台、ブランコ、ジャングルジム。一通りの遊具で遊べます。
加えて、ボール遊びがずいぶんやりごたえが出てくるでしょう。
弾んだボールをキャッチ。転がしたボールをキャッチ。
ボールの動きに合わせて体を動かすのはけっこう難しいものです。
もしも砂場があれば、一緒に砂場でいろいろ作ってみましょう。
家の中で遊ぶ
例えば紙に簡単な形や絵を書いて、それをはさみで切り抜いてもらう。
お絵描きでは三角や四角などの形を使った、例えば家などの絵を書くといい練習になります。
1日の終わりに今日のことを話す
楽しい休日を過ごしたら、1日の終わりには今日の出来事を一緒に話してみましょう。
家族の会話が子供の言葉の成長を促します。
まとめ
以上のように、4歳頃は道具をより目的的に扱う力がついてきます。
会話ややりとりもずいぶん充実してきます。
とまあいろいろ書きましたが、冒頭で述べた通り一般の発達の目安だけでなくその子自身の発達状況を知ることが大切です。
上記の内容はあくまで目安です。
お子さんによってできることも興味があることも違って当然。
あくまでお子さん本人のペースに合った遊びで楽しみましょう。