3歳児と休日にどんな遊びをしましょう?
発達の最近接領域
「発達の最近接領域」という考え方があります。
平たく言うと、「その子が『できること』と『できないこと」のちょうど間くらいのことに挑戦するほうが一番成長できるよね」という考え方。
簡単すぎると退屈だし、難しすぎると嫌になる。これって大人にもあてはまると思います。
子供と遊んだり、子供と何かを学ぶなら、発達の最近接領域を攻めていくといい感じ。
「発達の最近接領域」を意識した活動をするためには、正常発達の知識とその子の発達の把握が必要です。
休日に、子供と過ごすとき、お子さんの成長を促すような遊びや活動ができると有意義そうですね。
3歳児の発達
子供の正常発達を知るには、遠城寺式乳幼児分析的発達検査や津守式乳幼児精神発達質問紙などの小児発達に関わる検査を参考にするのがわかりやすいし信頼性が高いです。
3歳頃の遊びの発達を見てみましょう。
ブランコの立ち乗り
立ち乗りというのがポイント。バランス感覚が必要です。
三輪車に乗る
3歳の頃に三輪車と同じ「3」で語呂がいいですね。
「よーい、どん!」で一緒に走る
動と静の動きをコントロールできる証拠
砂場遊び
砂場でいろいろな物を作ったり夢中になれるのもこの頃
積木遊び
街を作ったり、線路と電車を作ったり。
凝ったものを作れるのもこの頃から。
はさみやのりを使う
まだ上手には使えません。
けれどはさみで切ってみたりのりで貼ってみたり。
興味が出てきてそれなりに取り組めるのはこの頃から。
3歳児との遊び
では、3歳頃の子供と遊ぶときの具体例を紹介。
公園で遊ぶ
ブランコで立ち乗りをしてみたり。
広い場所で「よーいどん!」で一緒にかけっこも楽しいでしょう。
ジャングルジムもけっこう登れるかもしれません。
砂場なら1時間は平気で夢中になるかもしれません。
帰り道の階段は登れるでしょうか?
1段目に右足だったら、そのまま2段目に左足を出せるか。
足を一回一回そろえなくても階段を登れるのも3歳頃の特徴。
工作をしてみる
はさみで紙を切ってみましょう。
のりでぺたぺた貼ってみましょう。
折り紙はまだ難しいですが、大人の真似をして紙を半分に折ることはできるかもしれません。
積木で街を作ってみましょう。
こっちはお家。こっちはお店。
シチュエーションを一緒に話しながら。
絵本を読んだりお話したり
絵本を一緒に読んでみてもいいかもしれません。
絵本の中にある色の名前を聞いてみましょう。
3歳頃なら赤・青・黄・緑といった基本の4色の名前がわかって言えはじめます。
3歳頃になると子供は一人で遊んでいるときもぶつぶつしゃべることが増えます。
子供の同士での会話が見られるのもこの頃です。
絵本の登場人物の顔についてお話してもいいかもしれません。
「悲しい」顔なのか「うれしい」のか。「怒っている」のか。
感情を言葉で理解できるのも3歳頃からです。
まとめ
3歳頃になってくるとだいぶん屋外でも屋内でも遊びごたえがあります。
屋外遊びの特徴は、遊具や道具を使った遊びのレパートリーが増えること。
またかけっこやかくれんぼといったルールのある遊びが完全ではありませんができはじめることです。
屋内遊びの特徴はままごとや積木遊びといった見立て遊びがよりストーリー性を持ち始めること。
はさみやのりなど道具の扱いもはじまってきます。
ただし、これらはあくまで目安です。
発達には個人差があるので、あくまでそのお子さんのペースに合ったもの、興味がある活動を。