実際にアニメを見てみて、子供と見るあるいは子供に見せることを想定した視点でレビューします。
鋼の錬金術師は子供に見せても大丈夫か?
「鋼の錬金術師」は、子供に見せても大丈夫なアニメであると思います。
錬金術を題材にしたダークファンタジーとされますが、幅広い世代が見ることができるような配慮がうかがえます。
かといって子供向け過ぎるかというとそうでもなく、ストーリーはしっかりしており親子で楽しめるアニメと考えられます。
鋼の錬金術師はアニメオリジナル展開である1期と、漫画原作に忠実な2期の2種類があります。
どちらも作品としておもしろいですが、表現により配慮があるのは2期で、子供と見るならそちらのほうがおすすめです。
「鋼の錬金術師」の表現や描写
性的な表現
鋼の錬金術師は性的な描写はほぼなく、子供と安心して見ることができると思います。
ヒロインであるウィンリィの着替えや入浴シーンがあることにはあるのですが、全64話中1,2回程度であり描写も配慮されています。
また主人公であるエドとウィンリィの恋愛描写も微笑ましく描かれています。
暴力的な表現
ダークファンタジーでありバトル漫画でもあるハガレンは、暴力的な描写はある程度避けられない面もあります。
作画的にそこまでリアルな描写ではないため小学生は許容範囲かもしれませんが、幼児期には若干怖いものがあるかもしれません。
気になる場合はニーナの回を警戒しておくといいでしょう。
反社会的な表現
物語の性質上、人を殺める登場人物は多数登場します。
反社会的な行動をとる登場人物は複数名登場しますが、いずれも肯定されることはないため勧善懲悪に近い演出となっています。
言語・思想関連の表現
自身の命のために他人の命を犠牲にするのかという問いが描かれる鋼の錬金術師。
主人公であるエドはこれに対して一貫して受け入れず、他人の命を犠牲にすることを選びません。
そういう意味で哲学的なテーマを複数扱いながら、いずれも危険思想には至らない作品です。