子供と一緒に見る、あるいは子供に見せることを想定しての検閲的レビューです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
「薬屋のひとりごと」は子供に見せて気まずくないか?

「薬屋のひとりごと」は子供が意味や理由を細かく聞いてくる場合は一緒に見ると気まずいかもしれません。
アニメ「薬屋のひとりごと」は描写に配慮がなされていますが、そもそも娼婦が登場する世界観ですので、物語をしっかり理解していけば気まずさは避けられないでしょう。
解説
作品の概要
中国風の架空の国を舞台にした薬師の物語である「薬屋のひとりごと」。
小説投稿サイト「小説家になろう」に連載されたライトノベルが原作となっています。
気まずいシーン
主人公である猫猫(マオマオ)は花街(つまり芸者や遊女が集まる地域)の出身であり、このため花街に関する描写が度々描かれます。
主人公である猫猫は薬師であり娼婦ではないのですが、こういった生い立ちもあって性的知識が豊富であり、それを周囲に説くシーンが度々あります。
「薬屋のひとりごと」は性的なシーンが直接描写されたり性的な単語が直接セリフになっていることはほぼないですが、物語を理解するにはこういった遊女の要素が不可欠となっています。
物語の比較的序盤に、猫猫は皇帝の妃である梨花(リファ)に皇帝との夜の営みについてアドバイスをします。
このシーンは猫猫が梨花に耳打ちをするという描き方で直接的なセリフはありません。
しかしながら大人が見れば、猫猫が(バストが豊富な)梨花に胸を使った夜の営みのテクニックを教授したのは察することができます。
物語の整合性が気になり子供がこういったシーンの意味を親に聞いてきた場合、「薬屋のひとりごと」はなかなか説明が難しいアニメと言えるでしょう。
逆にこういったシーンを子供がさらっと流して、全体としてのミステリーやコミカルな登場人物達のやりとりだけを楽しめれば、「薬屋のひとりごと」は親子で見ても差し支えない作品と言えます。