子供と見る、あるいは子供に見せることを想定した検閲的レビューです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
言の葉の庭は子供向けか?
言の葉の庭は子供が見ても差支えのない作品ですが、子供が見ても少しわかりにくいかもしれません。
「君の名は。」の大ヒットにより大きな注目を浴びた新海誠氏の作品である「言の葉の庭」。
教師への高校生の淡い恋愛、人間関係から生まれた心の傷、将来の夢への不安や葛藤。
こういった思いや人間関係を、非常にきれいな雨の作画と共に描きます。
非常に世界観のある作品ですが、同時に新海誠氏は万人向けでないコアな作品を作ることでも有名です。
「言の葉の庭」も例外ではなく、大人でも好き嫌いが分かれる作品であり、子供には一層理解がしにくい作品であると言えます。
表現や描写の解説
性的な表現
本作は淡い恋愛模様も描きますが、特に性的な表現やシーンはありません。
主人公のタカオの夢は靴職人になることであり、その兼ね合いからユキノの素足のサイズを測るシーンがあります。
これが見る人にとってはフェティシズムととれないこともないですが、物語全体の流れからすると特に性的なシーンとはならないでしょう。
暴力的な表現
ユキノは生徒達からのいじめにより教師を退職に至ります。
この経緯から、主犯である生徒にタカオが殴り掛かるシーンがあります。
描写としては過激なシーンではないので、許容範囲の描写かと思います。
反社会的な表現
子供が見る上で差支えのあるような描写は特にありません。
ちなみに、ユキノが以前の恋人である伊藤と連絡をとるシーンがあります。
すでに新しい恋人がいると伊藤。
そんな伊藤にプライベートな相談をするユキノ。
二人の行動には賛否両論ありますが、まあ、大人の世界ではないことはない関係性かと思います。
言語・思想関連の表現
子供が見る上で差支えのあるような描写は特にありません。