子供と見るあるいは子供に見せることを想定した視点でレビューします。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
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「空の青さを知る人よ」は子供に見せても大丈夫か?
アニメ映画「空の青さを知る人よ」は大人から子供まで幅広い世代が楽しめる作品だと思います。
ただし子供の頃の夢と大人になっていく自分の関係性を描いた本作は、例えば幼児期のお子さんには少し複雑というかストーリーの深さを理解できないかもしれません。
「空の青さを知る人よ」は一部大人な表現もありますが、演出としては配慮されていて子供が見ても差支えはないと思います。
作品の解説
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」
「心が叫びたがってるんだ。」
の2作同様、「超平和バスターズ」製作のアニメ映画が「空の青さを知る人よ」です。
「超平和バスターズ」とは長井龍雪氏・岡田麿里氏・田中将賀氏の3人によるアニメーション制作チームです。
これら3作は「超平和バスターズ」の3部作と位置付けられています。
超平和バスターズ3部作はいずれも万人向けの作品でありながら、ちょっとだけ性的な表現が(子供に聞かれても大人がスルーできる程度)含まれているのも共通の特徴です。
表現や描写の解説
性的な表現
性的な表現はなくはないですが、露骨なものはありません。
子供に聞かれても大人がわからないふり・ごまかせる程度になっています。
登場人物である慎之介がビジネスホテルにてあかねに抱きつくシーンがありますが、そういった行為に至ることはありません。
またヒロインであるあおいがクラスメイトである千佳を「またゆる」と非難するシーンがあります。
これは千佳が慎之介と性的な関係を持ったとおあい誤解したゆえの言葉になります。
このあおいと千佳のシーンが、「空の青さを知る人よ」を子供に見せる際に一番気まずいシーンになるかと思います。
暴力的な表現
慎之介と、慎之介の過去の姿である「しんの」が胸ぐらをつかみ合うシーンがありますが、特に差し支えある表現はありません。
反社会的な表現
犯罪を助長するような表現は特にありません。
主人公のあおいは不愛想でちょっと悪ぶっていますが、根はいい子です。
言語・思想関連の表現
思想関連についても物議を醸すようなメッセージ性は特に含まれないのではと思います。