子供と一緒に見る、あるいは子供に見せることを想定しての検閲的レビューです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
アニメ【推しの子】は子供に見せて気まずくないか?

【推しの子】は完全に大人向けの作品というわけではないですが、幼い子供が見たり親子で観るにはやや気まずい作品ではないかと考えられます。
具体的には登場人物の殺害シーンや、性的な表現が複数回見られます。
主題歌も含め話題となり、華やかな作画で万人向けに見える本作ですが、(作者が注意喚起したように)ある程度年齢を選ぶ作品であると言えます。
解説
作品の概要
【推しの子】は推しのアイドルの子供に生まれ変わった主人公、「星野アクア」と「星野ルビー」の物語を描きます。
俗に言う「転生もの」というキャッチーな設定に加え、ミステリー要素や芸能界の裏側を描いたリアリティー要素などが加わった作品となっています。
このため初見では「キラキラしたアイドルものの作品」と思わせて意外とシリアスな謎解きなどがあるという、「いい意味で印象を裏切る」作品となっています。
アニメは2期終了時点で物語は途中であるものの、原作に忠実にアニメ化しています。
また作画も綺麗で華やかかで、万人受けする雰囲気であると言えるでしょう。
気まずいシーン
雰囲気だけで言えば子供が観ても差し支えなさそうな【推しの子】ですが、あまり低年齢の子には適さない作品と言えるでしょう。
【推しの子】は第1話から早々に登場人物が殺害され生々しく流血するシーンがあり、これが軽くではありますがグロテスクです。
また、2期では(性行為を指す)「エッチ」という単語がはっきりと登場し、親子で観ればそれなりに気まずい状況となるでしょう。
全体を通して見ればこういった気まずいシーンは数話であり一部であると言えますが、少なくとも【推しの子】は「子供向けアニメではない」とは言えるでしょう。