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読み聞かせは何歳で何分くらい聞いてくれるか
その子の性格や読む絵本、家庭内の雰囲気など様々な要因があるためあくまで目安ですが、
子供は3~4歳頃になると絵本の読み聞かせを5分くらいは静かに最後まで聞くことができるようになっていきます。
読み聞かせと子供の発達の解説
絵本に興味を持ち始める時期
子供の正常発達を知る目安として医療現場などでも使われる遠城寺式乳幼児分析的発達検査によると、
絵本を読んでもらいたがるのは1歳4カ月から1歳6カ月以降の発達と考えられています。
このように、子供は1~2歳頃から絵本に興味を示すようになることがわかります。
読み聞かせに集中できる時間
子供の発達を見る検査の1つに、
ポーテージ早期教育プログラム
というものがあります。
子供の発達の目標を年齢別・段階別に見ることができる評価・訓練方法の1つです。
上記によると、
物語を5分くらい静かに聞くことは、3~4歳頃の発達と位置付けられています。
絵本の読み聞かせは習慣やその子の性格、家庭の方針などにより個人差も大きいので、一概に何歳で何分できるべきと「べき論」で語ることはできないでしょう。
しかしながら、3~4歳頃というのはおおむね保育園の年少さんに相当する時期です。
集団生活が徐々に始まる時期でもあります。
実際問題として、4歳前後には人の話を静かに5~10分聞けるという力は必要になってくるのではと考えられます。
そういう意味では、普段から読み聞かせなどの時間を設け、子供が「落ち着いて」「集中して」人の話を聞ける機会を作ることが大切なのではと思います。
文字の読みの発達
子供はおおむね4歳頃から平仮名を少しずつ読み始めることができます。
5歳頃にはそれが徐々に増え始め、文字を一通り読めるのは6歳前後です。
また、5歳頃はわからない文字を「これなんて読むの?」と聞いてくる時期でもあり、こういった知的好奇心も子供の成長の大切な指標となります。
補足記事
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧