読み書き 読み書きの対象年齢考察

子供が読み書きできるのは何歳? 子供が読み書きできるようになるために必要なこと

公開日:2017年1月8日

子供の教育というのはいつの時代も大なり小なり親の関心事の一つです。

教育といってもいろいろあり、その中の一つに「読み書き」が挙げられるでしょう。
 
 
 
【読み書きという能力】

人は社会に参加し、字を読む機会や書く機会がないと読み書きができるようにはなりません。

食べることや寝ること、立つこと歩くこと。
これらと異なり読み書きすることは人間が文明を発達させていく上であとから出てきた能力です。

つまり読み書きは多かれ少なかれ周りが教えたりそれを使う環境がないと身に付かない能力です。
 
 
 
【読み書きができるのって何歳?】
個人差はもちろんありますが、
一般に読み書きができはじめるのは5歳前後です。

早くとも4歳台ですので、これより以前に文字を教え込むのは時機尚早と言えるでしょう。
 
 
 
【4歳以前にできることは?】
では親が子供の読み書きのためにしてあげることは4歳以前は何もないかというとそうでもありません。

4歳以前は読み書きの基礎となる能力を身につける時期です。
土台があってはじめて読み書きは可能になります。
 
 
 
【土台を作ろう】

読み書きは5歳頃からが目安です。

0~4歳の間は無理やり字を教え込むのではなく将来の読み書きにつながるような土台作りが重要です。

では将来の読み書きにつながる土台とはどのような活動でしょうか?
 
 
 
【「読む」の土台】
字を読めるとは2つの側面があります。

・ある字とある字が同じものか違うものかわかること
・その字が何という音かわかること

前者は「字の形を認識できる」ということです。
後者は形を認識した上で「字と音を結び付ける」ということです。
 
 
 
【字の形を認識するということ】
字を認識するとは高度な形を認識するということです。

例えば○(丸)と△(三角)の形の違いがわかることも形の認識です。
正方形と長方形も似てはいますが違う形です。
逆に大きい四角と小さい四角は大きさこそ違えど同じ形です。

字の認識は図形の認識の延長線上にあります。

図形の認識ができることが字の認識につながるのです。

 
 
 
【字と音を結び付けるということ(1)】
「あ」という文字が「あ」という音である。
これをひとつひとつ覚える必要があります。

そしてもうひとつ重要な要素。
それは人から聞く言葉の音、自分が話す言葉の音がどのような音であり文字でいうとどれに対応するのか。
これがわかることがとても大切です。

言葉の音を認識し、音から字、字から音を想像できる。
それが字と音を結び付けるということです。
 
 
 
【字と音を結び付けるということ(2)】
「お菓子(おかし)」という言葉があります。
「おかし」は「お」、「か」、「し」という3つの音でできています。

日本語は基本的にはひとつの音にひとつの文字が対応する言語です。

つまり「おかし」は「お」、「か」、「し」という3つの音で構成され3つの文字で表現されます。

これは普段何気なく認識していることですが、1歳児や2歳児はわかりません。
目の前にある物が「おかし」と呼ばれる物であることはわかります。
「おかし」とも言えます。
しかしこれが「お」「か」「し」という3つの音で成り立っていることがわからないのです。

これは「読む」だけでなく字を「書く」ことにもつながりますが、聞いた言葉や言った言葉が何文字で構成されいるのかが感覚的にわかる能力が必要なのです。
 
 
 
【書くことの土台】
人は紙の上で鉛筆を走らせ、曲線や直線で自分が書きたいものを表現します。

字を書くということは自分の書きたい形を想像し、その通りに手を動かすということで成り立ちます。

これは子供にとってお絵描きに通じます。

字を書くことの基礎はお絵描きです。
 
 
 
【何を書くか】
字を書くということは高度な図形を書くということです。

そうです。
読むことと同様です。
字を書く基礎は簡単な図形を書けるようになることです。


丸と点で人の顔
四角と三角で家

お絵描きを通して直線や曲線、それらを使った図形を書けるようになることが字を書くことにつながります。
 
 
 
【書くこともひとつの「運動」である】
「書く」と言う行為は紙の上で鉛筆を走らせる行為です。
つまり腕の動作なわけです。

そう考えるとある意味ボールを投げるなどと一緒で手を使った運動とも考えることができます。

物をつかんだり指先を動かす器用さ。
適切な筆圧で書く力加減。

書くことは腕を動かすこと。
日頃から外で遊んだり好きなおもちゃを扱ったり積極的に遊ぶことも大切なのです。

そういう意味ではご飯を食べる際の食器具の扱いも通じるものがあるでしょう。

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