小児発達コラム 読み書き

幼児の読み書きの発達~親が子供に教えたら有意義なこと~

公開日:2017年1月13日

子供が読み書きを身につけるのは親の関心ごとの一つでしょう。
読み書きは概ね5歳頃、早くとも4歳台から始まるのが一般的です。

補足記事:子供が読み書きをできるようになるために必要なこと

1歳や2歳の子に読み書きを教え込むのは時期尚早です。
しかし読み書きを身につけるためにできることとというのは何歳のときでもあります。
 
 
 
【何歳で何をしたらいい?】
では具体的に何歳でどんなことに取り組めば良いでしょうか。

もちろん個人差があるので参考程度に。
先ほどの補足記事にて子供の読み書きが身に着く過程を理解した上で参考にしてもらえば幸いです。

また、無理強いはせず親子で楽しみながら取り組むことが大前提です。
 
 
 
【0歳】
この時期はずばり絵本の読み聞かせです。

絵本を見ることで絵を認識します。
お母さんの声を聞くことで日本語の音を感じてもらいます。
 
 
 
【1歳】
<読む土台>
絵本を読みながら一緒にたくさん物の名前を言いましょう。
字と音を結び付ける以前に物と名前を結び付けるのです。

「ぶーぶー(車)」など赤ちゃん言葉でかまいません。
絵と言葉が結びつくのが大切です。
 
 
<書く土台>
お絵描きをやってみます。
なぐり描き・らくがきでかまいません。

ぐるぐる・ぐちゃぐちゃ。
自由に力強く線を描きましょう。
 
 
 
【2歳】
<読む土台>
型はめのおもちゃなどで形の認識を育てましょう。
丸・三角・四角の形の違いがわかることを目指しましょう。
 
 
<書く土台>
お絵描きはぐちゃぐちゃのなぐり書きから
ぐるぐると丸を書くお絵描きに成長していきます。

曲線ではなく直線を引くことも始めましょう。
定規で書いたような真っ直ぐな線でなくてかまいません。
大切なのは線を引こうとすることです。

また、丸を書けるようになる時期でもあります。
 
 
 
【3歳】
<読む土台>
形の認識はより種類を広げていきましょう。
六角形と五角形、正方形と長方形。
似ているけれど微妙に違う多角形の違いを学んでいきましょう。

またこの時期はお子さんによっては自分の名前の字を見ると自分の名前だとわかる場合もあります。
 
 
<書く土台>
ぬりえを始めてみましょう。
といはいっても大きい四角や丸の中を塗る簡単なものでかまいません。

四角を書けるようになる時期でもあります。
 
 
 
【4歳】
<読む土台>
読める文字がでてきます。
はじめは全部読めなくてかまいません。
得意なもの、慣れ親しんだものから始めて10個くらいを読めるよう目指しましょう。

また、しりとりなどの言葉遊びも始まる時期で、大切です。
言葉の音を意識した遊びは字と音を結び付ける学習に役立ちます。
 
 
<書く土台>
三角形書けるようになる時期です。
また五角形などその他の多角形も上からなぞるのであれば、それなりになぞることができるでしょう。

字はまだ何も見ずに書くことが難しいかもしれませんが、見本があれば書ける字もあるでしょう。
 
 
 
【5歳】
<読む土台>
いよいよ字が読める時期です。
50音のの平仮名や1~10までの数字がだいたい読める時期です。

絵本で「ねこ」と書いてあるのを読んで、「猫」であることがわかります。
単語から言葉の意味がわかるのです。
 
 
<書く土台>
自分の名前や得意な単語をいくつか書ける時期です。
見本があれば50音の平仮名はだいたい書けるでしょう。
 
 
 
【その後】
字の読み書きは以上のように成長していきます。
もちろん個人差があるので多少の前後はあります。

字の読み書きが始まればあとはそのレパートリーを増やしつつ、
その後は小学校の「国語」の学習へと移行していくでしょう。
 
 
 
補足記事:子供が読み書きをできるようになるために必要なこと

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