文字を読めるのは何歳から?
子供が文字を読めるのは何歳頃からでしょう?
例えば紙に「くるま」と書いてあって、それが「車」のことだとわかる。
あるいは、絵本を見て、簡単な言葉を読み取り内容を理解する。
個人差はありますが、
子供が文字を読めるようになるのは5〜6歳頃です。
以下、もう少し詳しく。
子供の読字能力の発達
子供の発達を見る検査である、津守式乳幼児精神発達質問紙、KIDS乳幼児発達スケールなどを参考に、子供の読字能力の発達過程を考えます。
子供はおおむね4歳頃になると、文字に興味を持ち始めます。
この頃は文字を全て読めるわけではなく、親しみのある何文字かだけを部分的に読めるといった感じです。
これが5歳頃になると、先ほどの「くるま」を「車」と理解するといった、文字から言葉を理解できるように少しずつなってきます。
そして5歳後半、あるいは6歳頃に50音全ての平仮名がほぼ読めるようになってきます。
これらと並行して、絵本の短い文章を読み、その内容を理解できるようになっていきます。
子供の読字を促す
子供が文字を理解する上では、音の意識も大切です。
「くるま」という単語が、「く」・「る」・「ま」という3つの文字からできているということがわかるということです。
こういった文字と音の結びつきがわかることを、音韻意識と言ったりもします。
文字を理解し自分で実用的に使うには、音韻意識が必要不可欠です。
そのため、「これが『あ』だよ」と1つ1つの文字を教えるだけでなく、音韻意識を育みます。
具体的には手遊び歌など言葉にリズムをつける遊びや、しりとりやカルタなど言葉の音に着目した遊びが有意義です。
おわりに
文字を読むという行為から、子供の勤勉さ学習の捗りを感じる親御さんも多いと思います。
そのため子供が文字に興味を持ったり文字を読めだすと、うれしいのが親御さんの本音でしょう。
しかしながら、子供の発達には個人差があるので、あくまでお子さんのペースを大切にしたいものです。
少し読めたり興味が出たからといって、いきなり大量の本を読み聞かせたり文字の勉強を強いれば、子供は嫌になってしまうかもしれません。
あくまでその子ができる・楽しめる段階で。
その他の記事