読み書き

小学校入学前に読み書きはできないといけないのか?

公開日:2017年1月30日

子供の勉強と聞いて真っ先に思い浮かぶものの一つが読み書き。

読み書きは保育園・幼稚園の頃にできたほうがいいのでしょうか?
読み書きができないと小学校で勉強についていけないのでしょうか?
 
 
 
【読み書きができるのは何歳?】
読み書きができはじめるのはたいだい5歳くらいからです。
もちろん個人差はあります。

感覚としては、
3,4歳くらいから読み書きに興味を持つ様子が見え始め、
4,5歳くらいかぽつぽつ読める字と書ける字がでてきます。
6歳前後には50音を書けます。

上記のような経過をたどり、年長~小1頃には
・簡単な平仮名の文を読める。片仮名もある程度わかる。
・間違いもたまにはあるが、簡単な文を平仮名や片仮名で書ける。

といった読み書きの状態に至ります。
 
 
 
【読み書きができていない理由】
読み書きができないというのは表面的な問題でしかなくて、
なぜ読み書きができていないのかという理由が大切です。

その理由によって、学校生活が問題ない場合もあるし影響が出てくる場合もあります。
 
 
 
【知的な側面】
まず前提として、読み書きができない子がいたとして
その子は読み書きだけできないのか読み書き以外にも顕著に苦手なことがあるのか。

同い年の子達と比べて話し言葉の様子はどうでしょうか。
着替えやトイレなど生活の様子はどうでしょうか。
運動や工作などの様子はどうでしょうか。

親だけでは判断がつきにくいので、保育園や幼稚園の先生に聞いてみましょう。

全体的に遅れがあるなら、読み書き以外のサポートも必要になります。
読み書きができないからとそれだけ詰め込むように教えても根本的な解決はしません。

 
 
 
【LD的な側面】
近年、学習障害(LD)という概念があります。

知能面は問題ないですが「読む」「書く」「計算」など勉強に必要な特定の能力のみ顕著に困難な子たちです。

例えば読むことができない場合、読み上げ音声を聴いて文章内容を理解するなどの配慮が必要です。
どのような方法がいいかはお子さんによって違います。
 
 
 
【その他の発達的な側面】
自閉症やADHDなど発達障害にはいろいろありますが、それらが読み書きに影響を与える場合もあります。

物事に集中できるか。
できない場合はその程度は他の子と比べて顕著か許容の範囲内か。

極端なこだわりがあるか。
友達とコミュンケーションがとれているか。

このあたりは判断が難しいので、先生や専門家の意見を聞くのが無難です。
 
 
 
【総合的な判断を】
先ほど書いた通り、
読み書きとはその子の表面の状況でしかなく、その背景が大切です。

読み書きができないからといってあわてて文字を詰めこんでも必ずしも背景にある問題は解決しません。

保育園や幼稚園の先生に日々の状況を聴いて、まずは状況把握は大切です。

必要なら専門機関に相談しておくといいでしょう。
相談する場所は市町村の子育て相談や小児科などで。
 
 
 
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