読み書きには個人差があり好みの差も大きいです。
しかし親としては読み書き計算は勉強の基礎にある関心事ですよね。
今日は読み書きの促し方について考えます。
1. 読み書きができる年齢
2. 読み書きの前段階は?
3. ごっこ遊びで字の苦手意識を忘れさせる
4. 声に出して書き方を教えてあげる
5. 何が正解で何が間違っているかの判断基準の明確化
6. まとめ
7. その他の記事
8. 参考文献
読み書きができる年齢
まず前提として読み書きができはじめるのは5歳前後です。
もっと詳しく:子供が読み書きできるのは何歳? 子供が読み書きできるようになるために必要なこと
早すぎる読み書き指導は子供にとって負担でしかありません。
適切な時期に促すことが必要です。
読み書きの前段階は?
もちろん子供の成長には個人差があります。
年齢だけでできることとできないことの目安を決めることはできません。
なんでもそうですが物事には段階があります。
読み書きができるためにはそれ相応の段階があります。
読み書きの前段階はすばり図形を書けるか否かです。
具体的には丸や三角、四角などです。
もっと詳しく:丸・三角・四角が書けるのは何歳から?
字を書く前に、いろんな形を書いたりお絵描きから入るのがスムーズです。
ごっこ遊びで字の苦手意識を忘れさせる
お絵描きをしたがらない。字を書きたがらない。
そういう子は意外と少なくありません。
理由はいろいろありますが、その中で自信がないというケースがあります。
子供の字は誰だって最初は稚拙なもの。
そう大人はわかっていますが子供からしたら上手じゃない字はやっぱり書きたくない。
「自由に書いていいんだよ」
そうやって言葉かけしてあげることはまず大前提です。
それでも自信がない。そんなときは字を書くことを目的にするのではなく、字を書くことを伴うごっこ遊びをしてみましょう。
例えばウエイトレスごっこ。
お客さんの注文を聞いてメモをとる。
このときのメモは全然読めなくてもOK。
とにかく注文を取って厨房のコックさんに渡す。
そんなごっこ遊びを通して字の苦手意識を一旦忘れさせるのです。
声に出して書き方を教えてあげる
字を教えるときは声に出して書き方を教えてあげた方がいいです。
例えば「あ」なら「横棒書いて、く~るりん」といった感じです。
言葉というのはコミュニケーションをとる以外に自分の思考や行動をコントロールする役割があります。
書き方を声に出して教え、それを真似させることで字を書く過程が頭に入ります。
子供達ははじめこそ声に出して字を書くかもしれませんが、次第に独り言のようになり最後は頭に入っていきます。
何が正解で何が間違っているかの判断基準の明確化
字を書くことに自信ができ、書くことに慣れてきたら今度は丸つけをしてあげましょう。
同じ「あ」でも上手に書けたものには丸をしてあげる。
上手に書けたものは丸をつけて、他のものと比べて具体的にどこが上手なのか一緒に確認することで正誤がはっきりします。
この正誤の確認作業は自信をさらに促します。
自信のないお子さんは何かが単純にできないだけでなく、何が正解で何が間違っているかの判断基準がはっきりしていないものです。
何が上手の基準で、どんなことが間違っているかはっきりすることで自信がつきます。
まとめ
字を書きたがらないお子さんには、まずはお絵描きなどを通して紙に何かを書く習慣から入りましょう。
お絵描きにせよ読み書きにせよ、自信や興味がないお子さんはごっこ遊びを通してやるとうまくいく場合があります。
ウエイトレスごっこでメモをとる。
お店屋さんごっこで段ボールにお店の看板を書く。
何かを書くということを主の目的にするのではなく、あくまで「ついで」にするのです。
そうやって書く習慣をつけていきます。
書く習慣がついてきたら、今度は書けたもののうち上手だったものを褒めてあげます。
けれど下手なものを過剰にけなすのはダメですよ。あくまで「ここは○○なところが上手」など肯定的に。
そうやってその子その子に合わせて段階を踏みながらやっていきましょう。
あせらず、無理強いせず、一歩一歩です。
その他の記事
参考文献
ポー・ブロンソン、アシュリー・メリーマン『間違いだらけの子育て』インターシフト、2011年