心理学

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都合の悪いことは先に、良いことは後に話すと効果的 〜心理学より〜

公開日:2020年2月29日


 
 

良いことは後に話す

悪いことは先に話し、良いことは後に話した方が相手からの印象は良くなるようです。

ここで言う「悪いこと」とは、自分にとって都合の悪いことや、苦手なことを指します。

ここで言う「良いこと」とは、自分にとって都合の良いことや、得意なことを指します。

 
 
 

先に都合の悪いことは話してしまおう

心理学者のエドワード・ジョーンズとエリック・ゴートンによる人の印象に関する実験があります。

男性が自分の人生について話す中で、
「カンニングをして大学を退学になった」という話を一方のグループでは最初に、他方のグループでは後に話しました。

「カンニングをして大学を退学になった」という話はこの男性にとって「都合の悪い話」ですよね。

実験の結果、
都合の悪い話を先に聞いたグループの方が、後に聞いたグループより男性を好印象に思った人が多かったそうです。

 
 
 

会話の駆け引き

裁判では、論旨が弱い部分は先に話してしまった方が勝訴する確率が高いそうです。

やはり悪いことは先に、良いことは後に話す方が言葉の駆け引きとしては有効な様子ですね。

実生活でも、都合の悪いことや苦手なことを話す機会が避けられないときがあります。

そういうときには、先に悪いことを話してしまったほうが自分もスッキリするし相手にも良い印象を持ってもらえるかもしれません。

 
 
 

おわりに

ワシントン大学のチャド・ヒギンズらの調査によると、
就職試験で採用に最も影響するのは試験の成績やスキルではなく、好感度だったそうです。

身も蓋もない話ではありますが、
それくらい人は人の印象を重要視するということですね。

日々の会話でも、相手が自分にどういう印象を持つか一歩引いて考えながら言葉を選んでみたいものです。

 
 
 

参考資料

-心理学
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