読み書きの対象年齢考察

50音表(平仮名)を言えるのはいつから?何歳から?|子供の読み書きの発達

公開日:2023年6月17日


 
 

50音表(平仮名)を言えるのは何歳から?

 子供が50音表を見ないで、「あいうえお、かきくけこ、さしすせそ……」と順に言えるのは何歳頃からなのでしょうか?

 目安としては、(子供に興味があり学習の経験があれば)5~6歳頃には50音を順に言うことは可能と考えられます。

 ただし後述するように、子供に文字(平仮名)を教える場合、必ずしも50音表にこだわる必要はありません。

 
 
 

解説

50音順が理解ができる時期

 子供の発達を見る検査に、ポーテージ早期教育プログラムというものがあります。 
 子供の発達の目標を年齢別・段階別に見ることができる評価・訓練方法の1つです。

 上記によると、50音を順に言えるのは5~6歳頃の発達と考えられています。

 文字の読み書き自体もおおむねこの時期に始まるので、50音順の理解は読み書きと併行しておおむね同時期に理解が深まっていくと考えられます。

 
 

幼児期の読み書きの学習

 子供に平仮名を教える場合、必ずしも50音表を基準に学習しないといけないわけではありません。

 幼児期には文字を教え込むというよりは、文字と音の関係について認知を促すことのことのほうが有意義と考えられます。

 「あ」という文字を見せて「これは『あ』と言いうのよ、書いてみなさい」と教え込むのではなく、例えば自分の名前「たろう」は「た・ろ・う」という3つの音でできているという気づきを与える。

 「くるま」は「く・る・ま」と3つの音で成り立ち、「くま」は「く・ま」と2つの音。
 そして「くるま」の「く」と「くま」の「く」は同じ音・文字なのだということに気づくこと。

 大人からすると当たり前のように感じますが、文字を読み書きするためには非常に大切な能力であり、これらは幼児期に身につきます。

 このような文字と音の関係の認知(専門的には「音韻意識」と言います)を遊びの中で促すことが大切です。

 音韻意識を促す遊びとしては、しりとりや「○○のつく言葉(例えば「あ」のつく言葉)」などがあります。

 
 
 

参考資料

-読み書きの対象年齢考察

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