子供と見る、あるいは子供に見せることを想定した検閲的レビューです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
ガンダムSEEDは子供向けか?
ガンダムSEEDは生命倫理や人種差別などもテーマとして扱っている興味深い作品です。
そのためロボットアニメという一見すると子供向けのカテゴリーでありながら大人でも楽しめる作品ではと思います。
一方でそのストーリーの複雑さから、子供には物語の全体を理解することが難しいかもしれません。
また若干ながら性的なシーンも含まれるので、親子で見るとわずかに気まずさを覚えることもあるでしょう。
表現や描写の解説
性的なシーン
全50話あるガンダムSEEDにおいて頻度は相対的に少ないですが、性行為を示唆するシーンがあります。
このあたりが幼い子供が見るには気まずいシーンとなるでしょう。
またその文脈がドロドロしている点もなかなかの演出です。
主人公であるキラは、(ヒロインという位置づけは微妙なものの)主要人物であるフレイと恋愛関係になります。
しかしフレイにはサイという親が決めた婚約者の存在もあるため、事実上の略奪愛になります。
さらにどちらかというとこの恋愛はフレイがきっかけになった経緯があるのですが、フレイはキラのことを純粋な恋愛として好きになったのではなくキラを陥れようとする意図があります。
このように、ロボットアニメでありながら非常に人間模様にも描写がされます。
グロテスクなシーン
戦争を背景としたガンダムSEEDでは登場人物が命を落とす展開も少なくありません。
しかし戦闘描写においてグロテスクなシーンは少なく、むしろ配慮されている様子がうかがえます。
ただコックピットに攻撃が直接当たるシーンなどでは流血描写は避けられず、そのあたりは幼い子供には若干刺激的かもしれません。
ストーリーの難しさ
ガンダムSEEDでは、ナチュラル(通常の人類)とコーディネーター(遺伝子操作して生まれた人類)の差別と戦争を描きます。
このあたりは実際の世の中におけるクローン人間や遺伝子研究といった生命倫理に通ずるものがあり、非常に興味深いテーマではないかと思います。
一方でこれらの詳細な設定は本編では逐一詳しく語られるわけではなく、やや前知識がいる構成となっています。
このため、初見ではわかりにくい描写も多々ある作品であると言えます。

