子供と一緒に見る、あるいは子供に見せることを想定しての検閲的レビューです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
「チ。-地球の運動について-」は子供に見せて気まずくないか?

「チ。-地球の運動について-」は拷問シーンがやや怖く、低年齢な子には見せにくいアニメかもしれません。
学習的な側面もあるアニメと思いますので、「地動説」「天動説」といった話をある程度理解できる子供が見ることは個人的にはおすすめです。
解説
作品の概要
天動説とは宇宙の中心は地球であり、地球を基準に太陽や星が動いているとする説です。
地動説とは宇宙の中心は太陽であり、地球や他の星は太陽を中心に自転・公転しているとする説です。
「チ。-地球の運動について-」は天動説が主流の世の中でそれでも地動説を唱えた人々の物語でありフィクションです。
フィクションであるため実際の史実とは異なります。
特に地動説を唱える人々への風当たりの強さは作品のハラハラ・ドキドキ感を演出するためのフィクションと言えるかもしれません。
しかしながら、多数派に対して恐怖に屈せず自身の正しさや理論を主張する姿勢は興味深い作品と言えるでしょう。
気まずいシーン
「チ。-地球の運動について-」は(配慮はうかがえるものの)拷問シーンのグロテスクさがあり、低年齢の子供には刺激が強いかもしれません。
流血のみで臓器の露骨なシーンはないものの、作品自体の暗い雰囲気が怖さを演出しています。
また作品のテーマ上、天体に関するやや難しい理論やセリフがあり、この点も低年齢の子供には理解が難しく視聴のハードルを上げるでしょう。
元々「チ。-地球の運動について-」は青年漫画雑誌である「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載された作品であるため、対象年齢の高さがある程度求められる作品と言えるでしょう。
性的に気まずいシーンや言い回しなどはほぼないため、内容を理解できるなら家族や複数名で観ても差し支えないアニメであるとは考えられます。