子供と見る、あるいは子供に見せることを想定した検閲的レビューです。
適宜ネタバレも含みますのでご了承ください。
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エヴァンゲリオンは子供向けか?
エヴァンゲリオンは大人が見てもわかりにくい作品であり、一部性的描写・グロテスクなシーンもあるので子供が見ても理解しにくい作品ではと思います。
そのため親子で見ても子供がついていけないか、気まずい空気になるか、親子そろってついていけない可能性があります。
作品の解説
神話などを取り入れた本作は、非常に示唆に富む一方で予備知識がないとかなりわかりにくい作品となっています。
また、アニメの最終回がこれまでの伏線を回収しない非常に不完全な終わり方が話題になりました。
これにより続編の映画が多数作られます。
このような経緯から、
エヴァンゲリオンはストーリーの難しさに加えて、「どれとどれがつながっているのか」という作品自体の把握の難しさもあります。
アニメ作品として非常に有名なエヴァンゲリオンですが、万人受けは難しい作品ではと思います。
エヴァンゲリオンはアニメや映画など異なる結末の作品が複数ありますが、以下はこれら全体を含めて考えていきたいと思います。
表現や描写の解説
性的な表現
- 女性の胸全体が見えるシーンがあります。
- 男性の自慰行為のシーンがあります。
- 性行為を思わせる展開やシーンがあります。
女性の胸全体が見えるシーンがあり、その後に自慰行為の描写があります。
自慰行為については直接的な映像はありませんが、手先に精液がついた描写はされ、行為が行われたことは明らかです。
これはエヴァンゲリオンにおける非常に過激なシーンの1つとなっています。
暴力的な表現
- 流血シーンがあります。
- 人体を引き裂くようなグロテスクな戦闘シーンがあります。
エヴァンゲリオンは見た目こそロボットですが、設定としては巨大な人造人間です。
そのため損傷すると人体のような肉体・流血が見られ、グロテスクなシーンが度々あります。
反社会的な表現
エヴァンゲリオンには子供しか乗れないという設定上、子供達は人類のためとはいえ非常に過酷な戦闘を行うことになります。
これにより子供達が精神的に追い詰められていく描写がある一方で、子供達への心理的なケアや文脈が不足している感じも否めません。
言語・思想関連の表現
エヴァンゲリオンは神話を取り入れたストーリー構成になっており、このあたりは予備知識がないと非常に難解です。
作中の用語である「人類補完計画」も明確な描写がないままストーリーは進行します。
しかしながら総じて「人の心は不完全であり、人間は非常に不完全な存在である」という文脈が見られ、これらを解消するための過程が神話をモチーフに描かれている様子がうかがえます。
補足記事