発達障害の支援において適切なアセスメント(評価)は重要です。
このページでは、アセスメントにおける基本的な考えや疑問を整理していきます。
検査よりもベテランの経験側が有用か?
アセスメントに対するよくある批判として、「検査や評価方法を覚えるよりも、支援に必要な感覚や経験則を学ぶほうがいいのではないか」という意見があります。
これに対する考えとしては、客観的な検査やアセスメントは支援者の経験や感覚を否定するものではありません。新人でもベテランでも、客観的な検査は支援者の技量を助けるものと考えられます。
解説
経験則と客観的評価
発達障害の支援には、検査や評価よりも経験や感覚が必要であり、それらを磨くべきである。
というのは特にベテランの支援者・職人気質な支援者にしばしば見られるスタンスです。
長年の経験で蓄積された経験や感覚はもちろん貴重ですが、客観的な検査や尺度は別にそれらと対立するものではありません。
アセスメントにおいて重要なことの1つは評価の合意形成であり、そのためには客観的な評価・数値化は重要です。
支援者の職人技的な支援はもちろん貴重ですが、一方で客観性のある評価から得られる情報共有や支援の再現性は重要と考えられます。
客観的な検査や尺度の利点
体系的に開発された検査・尺度は支援において便利です。
まず、経験の浅い支援者でもエビデンスのある支援が行えます。
ベテランの支援者でも、客観的な検査や尺度を用いることは先述の通り他の支援者との情報共有に役立ちます。
またベテランの支援者であっても毎回完璧に対象者を評価できるとは限りません。
客観的な検査や尺度は、支援を行う上で把握しておきたい項目を最低限網羅しています。
このためツールを使ったアセスメントは、評価の取りこぼしを防止することに役立つでしょう。
参考資料
『発達障害者支援とアセスメントに関するガイドライン』(特定非営利活動法人 アスペ・エルデの会)2025年3月15日閲覧


