【目次】 [close]
性的暴力やインターネットに関する12~15歳の性教育
性的暴力やインターネットから身を守る術を学ぶことも、性教育の一環です。
12~15歳を対象にした性教育では、
物理的・精神的含め性的な暴力の種類とそれらから身を守る術を学びます。
またインターネットの性的な側面に対するリスク管理についても触れていきます。
性教育のエビデンス(科学的根拠)
国際的な流れとして、性教育は性行為に関する知識だけでなく、ジェンダー平等や性の多様性といった人権尊重を基盤にしたものが主流となりつつあります。
このような性教育を「包括的性教育」と言い、このガイドラインとしてユネスコによる「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」があります。
上記を参考に、12~15歳を対象にした(人権尊重を含む)性教育について考えます。
学習の要点
暴力について
- いじめ・心理的暴力・身体的暴力・性的虐待・性暴力・親密なパートナー間の暴力などの特徴や存在を知る
- これらの暴力・いじめは決して被害者が悪いのではなく、常に人権侵害であることを認識する
- これらの暴力についてどのように通報すればよいかをはっきりと示す
- 暴力の予防や、いじめのサバイバーをサポートできるようなサービス・信頼できる大人へのアプローチ方法を知る
プライバシーや性的同意について
- プライバシーとからだの保全の権利を誰もがもっていることを認識する
- 同意とは何かを明らかにし、それが性的意思決定に密接に関わることを学ぶ
メディアやインターネットについて
- インターネット、携帯電話、ソーシャルメディアがどのように望まない性的扱われ方の原因になるかを知る
- インターネット、携帯電話、ソーシャルメディアで受ける望まない性的扱われ方に対抗する方法があることを認識する
- なぜ性的に露骨なメディアがこれほど広がっているのかを分析する
- 性的に露骨なメディアがどのように有害かを知る。
- 性的に露骨なメディアの有害性をどこに報告し、助けを求めるのかを学ぶ
- 性的に露骨な画像を未成年者が送信・受信・購入・所持していることが違法となる場合があることを知る
- 性的に露骨な画像の共有や管理についての法律を知る重要性を認識する
- 性的に露骨なメディアの使用について自身が感じることを振り返る
包括的性教育について
参考資料
『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(UNESCO)2021年5月2日検索
『HIV/AIDSについて(ファクトシート)』(厚生労働省検疫所)2021年12月18日検索
『PrEPって?』(国立国際医療研究センター SH外来)2021年12月18日検索
『抗HIV薬の曝露後予防内服(PEP)』(国立研究開発法人国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター)2021年12月18日検索