今日は何月何日何曜日?
「今日は何日?」と聞いても子供が答えられない場合があります。
このとき、子供にはどうやって日付の概念を教えたらいいのでしょう。
定型発達において今日の日付がわかるのはおよそ6歳頃です。
このため数概念や言葉の発達のベースを6歳相当まで整えて、そこから日付の学習をすることがスムーズです。
教え方
日付がわかること
日付がわかることは、単に今日の日付を暗記することではありません。
今日が10日であれば明日は11日であり、昨日は9日である。
今日が10日であれば15日は少し先であり、20日よりも早くくる。
こういった周期や時間軸の理解が大切です。
定型発達において日付を答えることができるのはおおむね6歳頃です。
6歳頃は日付以外にも曜日や季節など日常の周期に対する様々な概念を理解する時期です。
土台の言語発達を整える
このため、そもそも6歳相当の言葉の力・数概念の理解がなければ日付を教えることは時期尚早と言えます。
以下が、5歳ないし6歳児の発達の目安になります。
これらを参考に発達全体のレベルをまずは整えていきます。
全体の発達レベルが6歳頃まで引き上がれば、自然と日付がわかるようになる子も少なくありません。
日付の学習
発達の土台が整っていれば、この時期は100まで数字を言えたり、10個以上ある物の個数を数えることができるでしょう。
こういった状態で、日付の概念を入れていきます。
「今日は10日。お買い物に行く日は12日だよ」
上記のように、日付と本人が「楽しみにしていること」を結び付けていきます。
紙に書いてあげながら説明するとよりわかりやすいでしょう。
このときカレンダーを使ってもいいですが、カレンダーは数字が多いので子供が戸惑うこともあるかもしれません。
この場合は白い紙に「10にち・11にち・12にち」などシンプルに書いてあげてもいいでしょう。
「今日は10日。お買い物に行く日は12日。だから11日は予定がないね。○○君は11日は何がしたい?」
会話の中に子供を参加させて、主体的に考えることができるきっかけを作ります。
このようにして、はじめは短いスパンで日付を使った見通しを立てながら、日付を知ることが子供にとって便利で楽しいことという経験を積ませてあげます。
補足記事
参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧