9~12歳の性教育

【性教育 9,10,11,12歳】妊娠・避妊・性感染症予防についての指導内容

公開日:2021年11月30日


 
 

避妊・性感染症に関する9~12歳の性教育

 国際的には、性教育において9~12歳頃の指導内容はかなり具体的な性の知識を学びます。

 性教育において性感染症や望まない妊娠を回避するためのリスク管理の指導は重要な項目の1つです。

 9~12歳の性教育においては、避妊や性感染症の具体的な予防方法を学びつつ、同時に避妊は男女ともに責任があることやHIVなどに感染した人を差別しない人権意識なども学んでいきます。

 
 
 

性教育のエビデンス(科学的根拠)

 国際的な流れとして、性教育は性行為に関する知識だけでなく、ジェンダー平等や性の多様性といった人権尊重を基盤にしたものが主流となりつつあります。

 このような性教育を「包括的性教育」と言い、このガイドラインとしてユネスコによる「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」があります。

 包括的性教育では性に関する医学的・生物学的知識だけでなく、セクシュアリティ(性に関わる全般的なこと)を健康に保つ考えやコミュニケーションスキルも重要視されています。

 
 
 

学習の要点

妊娠について

  • 妊娠の一般的な兆候を学ぶ

  • 妊娠を確認することができる、入手可能な検査について学ぶ

  • 早期結婚(自発的でも強制的でも)と、早期妊娠・出産によって引き起こされる健康のリスクを学ぶ
  • 若年での意図しない妊娠は、健康面だけでなく社会面でネガティブな結果となる可能性があることを学ぶ
  • もし妊娠の兆候があったときに、話すことのできる親や保護者、信頼できる大人を認識する

 
 

避妊について

  • 性交をしないことが意図しない妊娠を防ぐ最も効果的な方法であることを認識する
  • 現代的避妊法やコンドーム、その他の意図しない妊娠を避ける方法について迷信や誤解を修正する
  • 意図しない妊娠のリスクを下げるために、男性用と女性用コンドーム双方の正しい使い方の手順を学ぶ
  • コンドームやその他避妊法の利用の決定には、性的パートナーの両方に責任があることを認識する
  • 避妊は男性と女性の両方の責任であることを認識する

 
 

性感染症について

  • 自分達のコミュニティの中、若者にとって最も一般的な性感染症(HIV、HPV、ヘルペス、クラミジア、淋病など)とその感染経路を学ぶ

  • 望まない性的プレッシャーへの拒否や、コンドームと避妊具の正しい一貫した使用を含むセーファーセックスを実行するコミュニケーション、交渉、拒絶のスキルを学ぶ
  • 生まれたときからHIVの人もいれば、後からHIVに感染した人もいることを再認識する
  • HIVと共に生きる人達にとって安全で協力的な環境を保障する責任は誰にでもあることを認識する
  • HIVに対する治療は一生涯続き、副作用その他の困難を伴いうることがあり、また栄養作用に関して慎重に注意を払う必要があることを知る
  • HIVにかかわるケア、治療、サービスへどのようにアクセスできるかを学ぶ
  • HIVは軽度の接触(握手、ハグ、同じグラスで飲むなど)であれば感染しないことを説明する
  • HIVのさまざまな感染経路を学ぶ(HIVと共に生きる人と無防備な性交をする、HIVが混入した血液を輸血する、注射器、針または他の鋭利な器具を共有するなど。また、妊娠中、分娩時または母乳育児されている期間など)

  • HIVは、ほとんどの人がHIVと共に生きる人との無防備な挿入を伴う性交によって感染する、あるいは感染させることを学ぶ
  • HIVに感染したり、感染させたりするリスクを低減するさまざまな方法を学ぶ。HIVに晒される前(コンドームの使用、可能な地域である場合は任意の医学的な男性包皮切除(VMMC)あるいは曝露前予防内服(PrEP)とコンドームとの併用)とHIVに晒された後(入手可能な地域における曝露後予防内服(PEP))の両方について学ぶ
  • 入手可能な地域においては、何歳からどこで性器ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを受けられるのかを説明する
  • 性感染症について、検査を受けるためにどこに行けばよいかを知る

 
 
 

包括的性教育について

 
 
 

参考資料

『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(UNESCO)2021年5月2日検索

『HIV/AIDSについて(ファクトシート)』(厚生労働省検疫所)2021年12月18日検索

『PrEPって?』(国立国際医療研究センター SH外来)2021年12月18日検索

『抗HIV薬の曝露後予防内服(PEP)』(国立研究開発法人国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター)2021年12月18日検索

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