読書は子供の国語力を向上させるか?
読書量・語彙力・文章理解力には緊密な相互関係があることがわかっています。
「読書は国語力に良い影響がある」というのは専門家でなくても「なんとなく」イメージできることと言えます。
しかしそこに科学的根拠(エビデンス)を問われれば、即答できない人も少なくないでしょう。
読書と国語力と言う、言葉にすると当たり前のように聞こえるこれらの関係性を丁寧に見ていきます。
解説
教育におけるエビデンス
「国語力をつけたいなら本を読みなさい」
このように言う人は多いですし、読書が国語力に良い影響を与えることは素人でも容易に想像ができます。
しかしそこに科学的根拠はなく、「なんとなく」や「個人の経験則」で言っている人は少なくありません。
近年は教育にもエビデンス(科学的根拠)が求められています。
どのような指導・環境が子供にとって良いものなのか、「個人の経験則」ではなく研究に基づく科学的な根拠が必要となっています。
たとえ「読書は国語力に良い影響を与える」という答えは同じでも、そこに辿り着く過程が「個人の感想」なのか「きちんと研究された科学的根拠」なのかで意味は異なると思います。
なぜなら子育てや教育に関する様々な疑問を、エビデンスベースで考える習慣があるかないかは他の意思決定にも大きく影響するからです。
読書のエビデンス
日本教育心理学会の論文によると、読書量・語彙力・文章理解力に相互関係があることが海外の研究により複数確認されています。
またその傾向は日本でも見られるようです。
ここで言う「語彙力」とは「語の意味を知っている」こと、「文章理解力」とは「ある文章を一定時間内に正確に理解できること」と考えます。
読書と国語力に関する研究は、横断的研究だけでなく縦断的研究も行われており、読書の持つ促進効果は信頼性が比較的高いを考えられます。
参考資料
『複数の読書量推定指標と語彙力・文章理解力との関係』(一般社団法人 日本教育心理学会)2023年6月13日閲覧


