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ごめんなさいが言えない子供
何か悪いことをしたとき・過失があったとき、子供が「ごめんなさい」を言えない場合はどうしたらいいのでしょう?
これは当然ながら、子供が「なぜ『ごめんなさい』を言えないのか」という理由によります。
理由は様々でしょうが、例えば以下のようなものが考えられます。
- そもそも「ごめんなさい」を言える言葉の発達レベルに達していない
- ごめんなさいを言うべき状況と思っていない(悪いことをしたと思っていない)
- 悪いことをしたと思っているが、ごめんなさいを言いたがらない(プライドが邪魔をしている)
子供がごめんなさいを言えない理由
「ごめんなさい」を言える発達レベルに達していない
そもそも「ごめんなさい」を言える発達レベルでない子に、「『ごめんなさい』を言いなさい」と叱るのも酷な話です。
例えば0歳の赤ちゃんに「『ごめんなさい』を言いなさい」と大人が叱っていたら、それはどうかなとなるでしょう。
しかしこれが1歳になり言葉を話し始め、2歳になり文章を話し始め、3歳で言葉が多くなってくると、ごめんなさいも言えて当然の感覚に親はなってしまいがちです。
しかし言葉の発達というものはもっと繊細で段階を踏んでいくものです。
たとえ悪いことをしたと感覚でわかっても、それを言葉に表現できる言語発達力がなければ「ごめんなさい」を適切に使うことは難しいでしょう。
こういった場合は、叱るのではなくまずは「ごめんなさい」という言葉を一緒に学ぶことから始めます。
悪いことをしたと思っていない
先ほどの「『ごめんなさい』を言う表現力」を言葉の発達とするなら、
状況を読み取り「今自分は悪いことをしたんだ」と理解する力はコミュニケーションの発達と言えます。
適切な場面で「ごめんなさい」を言うためには、言葉の発達だけでなくコミュニケーションの発達も必要です。
相手の気持ちや自分の気持ちに気づけるコミュニケーション力、そういったことへの「気づき」を促すことが大切です。
ごめんなさいを言いたがらない
ごめんなさいを言わない、意地をはっているように見えるパターンもあります。
こちらも言葉というよりはコミュニケーションの側面が強いです。
ごめんなさいを言わずにその場をやり過ごすということに慣れてしまっている面もあるかもしれません。
このように育児、とりわけ子供のコミュニケーションについては、習慣を軌道修正する必要が度々あります。
ごめんなさいを言えない子供への対応方法
このように、ごめんなさいを言えない子供への対応はその子の背景が重要になります。
そしてまず第一に、「ごめんなさい」を言える言葉の発達が前提となります。
子供が「ごめんなさい」を言える言語発達過程を以下で見ていきます。