脳性麻痺などに伴う重症心身障害児者の場合、日常生活動作(ADL)に困難があり生活が全介助になることも多いです。
そのため余暇活動も制限されることが多いでしょう。
生活の充実も人生には大切ですが、それと同等あるいはそれ以上に
人と関わりも人生においてとても重要です。
人との関わり、つまりコミュニケーションに大きく影響するのはコミュニケーションツールでしょう。
メールや電話といったツールを使ったやりとりは、
あくまで直接的会って行うコミュニケーションの補助ではありますが重要な要素ではあります。
通常のパソコンや携帯電話が使えない、重症心身障害児者の方はどのようにメールやLineなどのコミュニケーションツールを使ったらいいでしょうか?
もしもその人に重度の身体障害があり、スイッチ1つで機器を操作する必要があったとします。
その場合はおおむねスキャン方式による1スイッチ操作が機器設定の条件になってくるでしょう。
重度の身体障害がある場合、その人がどのような方法で機器を操作するか。
とりわけスイッチ選びがとても重要です。
補足記事:スイッチの適応
上記記事を参考に、スイッチの使い方と種類を決めます。
以下、1スイッチでメールなどを行う方法を見ていきます。
1スイッチでメールができる無料ソフトです。
機器はパソコンになります。
1スイッチによるスキャン操作に対応したソフトは数多くありますが、
無料のものでありながら多機能で有名なソフトの一つです。
Hearty Ladderをスイッチで操作するためには、スイッチとパソコンをつなぐための機器が必要です。
できマウスなどが最も有名です。
補足記事:Hearty Ladderとは?
高額になるので、国の補助が適用する方のみおすすめです。
日立製の意思伝達装置です。
今回は例として伝の心をあげましたが、メールは他の意思伝達装置でも可能なものはありますので本人のニーズに合わせて選択しましょう。
iPadの場合、
iPadタッチャーなどでスイッチをiPadに接続し、
アクセシビリティーでの設定でスイッチ操作ができます。
iPadのアクセシビリティー機能によるスイッチ操作は気軽に低コストでできるのが魅力です。
一方で操作方法は難しくはないものの手間が多く、それなりに知的機能が必要な操作になります。
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