構音の解説 5歳児の発達

およそ5歳児の発音(滑舌)ってどんな感じ?~構音の発達の特徴と目安~

公開日:2019年8月21日


 
 

およそ5歳児の発音(滑舌)

5歳頃の発音(滑舌)ってどんな感じなのでしょう?

個人差はあるものの、
5歳という時期は「日本語に必要な音を全て発音できるようになったばっかり」という時期です。

できないことはないですが、まだ日が浅いわけです。

 
 
 

5歳児の構音の発達

発音のことを医学的には「構音(こうおん)」と言ったりします。

以下、構音の発達についてもう少し具体的にとりあげます。
 
 

サ行やザ行が言えるようになった

「さしすせそ」や「ざじずぜぞ」の音が出るようになるのがおおむね4~5歳頃です。

 
 

ラ行が言えるようになった

「らりるれろ」も日本語の音の中では比較的難しい音です。

ラ行の音が言えるのも4~5歳頃から。

 
 

「つ」の音がが言える

「たちつてと」つまりタ行は比較的早期から出る音ですが、

タ行の中でも「つ」はちょっと特殊な音です。

「つ」が「ちゅ」になることはよくありますが、
そんな「つ」が上手に言えるようになってくるのは4~5歳頃からです。

 
 

しりとりができる

しりとりができることと発音は一見すると関係がないように見えますね。

しかしながら、安定した発音を行うためには音の意識が必要です。

しりとりは、耳で聞いた音を分割して、最後の音は何かを考える必要があります。

この、耳で聞いた音を分割する力が、明瞭な発音には必要です。

 
 
 

おわりに

以上のように、
5歳という時期は発音がおおむね完成する時期ですがまだ日が浅いといった感じです。

そのため、改まって言うと言える音でも、日常会話の何気ないときにはたまに音が変わるといったことがあるかもしれません。

といろいろ書きましたが、
子供の発音に関しては個人差がありますから、あくまで参考程度にしていただければ幸いです。

お子さんの発音が気にある場合は、
まずは保育園の先生など同年代のお子さんをたくさん見ている専門家に相談してみるのが良いでしょう。

そして発音の練習の必要性を感じたら、まずは小児科などの医療機関に相談してみるのがいいと思います。

 
 
 

その他の記事

 
 
 

参考資料

-構音の解説, 5歳児の発達

テキストのコピーはできません。