構音

「さしすせそ」が言えない子は病気なのか?|発音の発達と構音障害

公開日:2021年2月16日


 
 

サ行が言えない子は病気なのか?

「さしすせそ」の音が適齢期を過ぎても言えない場合、以下のような可能性が考えられます。

  • 単に口の動かし方が不器用
  • 難聴
  • 口蓋裂などの口腔形成疾患
  • 知的障害や発達障害などからくる不器用さ


ただしいずれもケースバイケースになります。
発達障害を背景に発音が遅れる場合も実際ありますが、発達障害でも発音に差支えがないケースもあります。

いずれも必要であれば専門機関で適切な練習を行うことが望ましいでしょう。

 
 
 

サ行の音の解説

歯学博士である湧井豊氏の著書によると、サ行の音は4歳~4歳6か月頃に出始める音と位置付けられています。

つまりサ行の獲得は4~5歳頃、およそ保育園の年中さん前後に身に着く音と考えられます。

音声学的にはサ行の音は「無声舌尖歯茎摩擦音(むせいぜっせんしけいまさつおん)」と言われます。
サ行の音は舌先の繊細な動きが必要な音です。

※「さしすせそ」の5つの音の内、厳密には「し」の音は他の音と性質がやや異なるのですが、専門的になるのでここでは割愛します。

 
 
 

発音に関連する疾患の解説

単に口の動かし方が不器用

特に原因となる疾患がなくても、発音が遅れるケースは存在します。

疾患のない発音の遅れは疾患のある発音の遅れと比べると、練習による改善の可能性が高いです。

 
 

難聴

人は他人の声や自分の声を聴きながら、無意識に自分の発音を微調整しています。

そのため難聴により聞こえに差支えがあるとうまく発音を獲得できない場合があります。

必要であれば補聴器を使うなど、発音の練習をする前に適切な補聴を行うことが前提になります。

 
 

口蓋裂などの口腔形成疾患

口蓋裂とは口の天井である口蓋に亀裂が入っているような口腔疾患です。

このように口腔形成に疾患があると発音に影響が出る場合もあります。

こちらも難聴同様、
手術など口腔疾患に対するすべきことをした上で発音の練習をすることがセオリーになります。

 
 

知的障害や発達障害などからくる不器用さ

知的障害や発達障害からくる体の使い方の不器用さ、認知面の苦手さから発音に影響が出るケースもあります。

こういった場合は発音単独の練習というよりは、もっと全体的な療育が必要になってきます。

 
 
 

補足記事

 
 
 

参考資料

-構音