失言課題

【失言課題】ガソリンスタンドでの会話|空気を読む練習とソーシャルスキル

公開日:2021年2月15日


 
 

はじめに

「社会的失言検出課題」の例です。
正式な検査ではなく、数をこなして練習できるようあくまで例題です。

失言検出課題とは?
失言課題の設問意図の解説

といった内容をご理解の上で例題に目を通していただけると理解が深まると思います。

 
 

問題文

アキラさんは近所のセルフのガソリンスタンドに寄りました。
給油をしようと思い、3000円を機械に入れます。
しかし機械がお札を読み取ってくれません。
何度か試しましたが、お金が戻ってきてしまいます。
近くにいた店員さんに、アキラさんは相談しました。
店員はお札のしわを取りながら、何度か機械に入れてみます。
すると2000円分は入りましたが、残りの1000円はどうしても入りません。
「申し訳ありません。機械の読み取りが難しいようです」店員さんは言いました。
「そうなんですね。すみませんが、お札を変えていただくことはできますか?」アキラさんは言いました。
「かしこまりました。少々お待ちください」店員さんはそう言って、1000円札を受け取りました。

 
 
 

質問

①気まずいことや言うべきでなかったことを言った人はいますか?

「いる」場合、以下の設問にも解答します。

②気まずいことを言った人は誰ですか?

③なぜそれを言うべきではなかったのでしょう?

④なぜその人はそのように言ったと思いますか?

⑤その人は何を知っていて、何を知らなかったですか?

⑥相手はどのように感じましたか

 
 
 
 
 
 

答え

①いない(いないため、以下の設問は省略)

 
 
 

解説

お札を機械が読み取ってくれないというちょっとした日常のトラブルです。
アキラさんも店員さんも穏やかに対応できています。

別のお札を入れてみればいい気もしますが、もしかしたらアキラさんは財布の中に他のお札がなかったのかもしれません。
また、2000円だけの給油では心許なかったのかもしれません。

いずれにせよ、アキラさんがお金を変えてもらうことを申し出ることは、不自然な言動ではないと考えられます。

また店員さんについても、「両替しましょうか?」などの声掛けがあってもいい気もします。
しかしアキラさんが他のお札を出したり2000円分の給油で納得する可能性も考慮したとも考えられます。
だとすれば、店員さんの言葉かけも過不足がないと判断できます。

 
 
 

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