失言課題

【失言課題】結婚式の引き出物|空気を読む練習とソーシャルスキル

公開日:2021年2月19日


 
 

はじめに

「社会的失言検出課題」の例です。
正式な検査ではなく、数をこなして練習できるようあくまで例題です。

失言検出課題とは?
失言課題の設問意図の解説

といった内容をご理解の上で例題に目を通していただけると理解が深まると思います。

 
 

問題文

ミホとメグミは会社の同僚です。
ミホは、メグミの結婚式の引き出物で陶器の器をもらいました。
1年後、後輩のユキが結婚式を挙げることになりました。
ミホとメグミとユキは昼休みに雑談をしています。
結婚式の準備に、ユキは日々たいへんそうです。
「頑張りすぎるとたいへんだから、ほどほどでいいと思うよ」メグミは言いました。
「そうそう。例えば引き出物とかはカタログギフトで十分よ。人それぞれ好みがあるから、物だと相手は迷惑だったりするし」とミホは言いました。

 
 
 

質問

①気まずいことや言うべきでなかったことを言った人はいますか?

「いる」場合、以下の設問にも解答します。

②気まずいことを言った人は誰ですか?

③なぜそれを言うべきではなかったのでしょう?

④なぜその人はそのように言ったと思いますか?

⑤その人は何を知っていて、何を知らなかったですか?

⑥相手はどのように感じましたか

 
 
 
 
 
 

答え

①いる

②ミホ

③1年前にメグミは引き出物で「物」をプレゼントしているから。ミホが「物をもらうと迷惑だ」といったことを言うと、メグミに対する嫌味になってしまう。

④結婚式の準備で決めることが多いユキに対して、「引き出物をカタログギフトにすれば、決めることが1つ減って少しは楽になるのでは」と親切なアドバイスをしたつもりだった。

⑤メグミが結婚式の引き出物で物をプレゼントしたことは知っていた。しかしそれを忘れていたあるいは「物だと迷惑」という表現が嫌味につながることに気づけていなかった。

⑥ミホの正直な気持ちを不意に聞いてしまったようで、引き出物でかつて物をあげてしまったことに対していたたまれない気持ち。

 
 
 

解説

「人はそれぞれ好みがあるから、カタログギフトなど選べる引き出物が重宝する」というのはよくある価値観です。

しかし、よくある考えであることと、それを口に出していいかは状況によります。

この場合は物をあげたことがあるメグミがいるわけですから、こういった表現は嫌味になってしまうので避けたほうが無難と言えます。

 
 
 

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