はじめに
「社会的失言検出課題」の例です。
正式な検査ではなく、数をこなして練習できるようあくまで例題です。
といった内容をご理解の上で例題に目を通していただけると理解が深まると思います。
問題文
ミホ達家族は友人のメグミの家に遊びに来ました。
2家族はメグミの作った昼食を食べたあと、コーヒーを飲みながら談笑しています。
「お手洗いを借りてもいいかな?」ミホが言いました。
「もちろん。廊下の左側のドアがお手洗いね」メグミが言います。
「ありがとう」ミホはそう言ってお手洗いに行きました。
ミホは戻ってきて再び席に着きます。「素敵なお家ね。うちも今度引っ越すときは対面式のキッチンにしようかな」ミホは言いました。
「それがいいね」ミホの夫も言いました。
質問
①気まずいことや言うべきでなかったことを言った人はいますか?
「いる」場合、以下の設問にも解答します。
②気まずいことを言った人は誰ですか?
③なぜそれを言うべきではなかったのでしょう?
④なぜその人はそのように言ったと思いますか?
⑤その人は何を知っていて、何を知らなかったですか?
⑥相手はどのように感じましたか?
答え
①いない(いないため、以下の設問は省略)
解説
家族ぐるみの付き合いのシチュエーションです。
特に失言らしい失言は見られません。
ミホに自然にメグミからトイレの場所を教えてもらいました。
初めて他人の家に来た場合、トイレや洗面所の位置が把握しにくいことがあります。しかし家の中をあちこち動き回ることも失礼です。
そのため家の住人は、トイレや洗面所の位置をそれとなく伝えてあげると親切ですし互いの行動がスムーズになります。
また来客した人は、その人の家をなんらかしら褒めると、会話が弾むことが多いでしょう。
多くの場合、自分の住んでいる家は自分が好んで住んでいるのであり、そこを褒められることは嬉しいものです。
逆に心の中では思っても、人の家を批判したり欠点を挙げることは事実であっても避けたほうが無難です。