子供の稚拙な発音はかわいいものですが、それが長く続きすぎると心配になってくるのも親心でしょう。
子供は誰しも舌足らずな子供特有の発音の時期を経て、次第に日本語の音の出し方を学んでいきます。
そしてそのペースは人それぞれです。
しかしながら、そのペースが極端に遅い場合は発音練習が必要になる場合があります。
補足記事:子供の発音は何歳まで様子を見て、何歳から練習させたほうがいいのか?
日本語の音を練習する場合、ローマ字で考えるとわかりやすいです。
例えば、「ぱ」という音。
ローマ字で書くと「pa」ですね。
「pa」という音は「p」という音と「a」という音を組み合わせることで出すことができます。
「a」は簡単ですね。
日本語の「あ」が「a」の音に相当します。
そして「p」の音?と思った人もいるかもしれません。
日本語は「p」単体で使うことはない言語です。
人間は母国語の音の認識の仕方を無意識に学んでいます。
例えば外国の人は「L」と「R」の音の区別ができ、日本人はできないという話は有名ですね。
認識していないものは存在していないのではなく、
認識できない存在するものというのがあります。
日本語は「pa」を一つの音として認識する言語であるため、「p」だけの音は馴染みがないのです。
「p」の音は唇をくっつけて離す音です。
ちょうど鯉が口をパクパクさせる感じです。
勢いよく唇をパクパクさせたら、空気は破裂するような音が出ると思います。
これは「p」の音です。
「a」の音は「あ」です。
つまり口を大きく開けて口の中の空気を解放するような音です。
「pa」は「p」と「a」を組み合わせて出します。
つまり唇を一旦閉じ、そして勢いよく口を大きく開けて口の中の空気を解放する音です。
このように音の出し方についてはローマ字で分解して考えることが懸命です。
なぜなら、
同じ「ぱ(pa)」の音が出せない人でも「p」ができていないのか「a」ができていないのかで練習が異なるからです。
「p」が出せていないなら、
唇をしっかりくっつけて空気をためこむ練習が必要です。勢いよく唇を離す練習も必要でしょう。
「a」の音が出せていないなら、
口を大きく開けることが必要です。声帯がしっかり動いているかも確認する必要があるでしょう。
補足記事:子供の発音は何歳で完成するのか?
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