5歳児が知ってる言葉って何個くらい?
以前に言語発達検査をとっていた経験から、子供の語彙数について考えます。
5歳児の語彙数ってどのくらいなのでしょう?
子供の語彙は3歳頃から急激に増え始めます。
とりわけ、幼児期および学童期(小学校の頃)は語彙が急激に増える時期であり、この頃の語彙数は言語発達の指標の1つとされます。
5歳頃の語彙数は
約2000~2500語と言われています。
5歳児の語彙力と言語発達
子供の言語発達、とりわけ語彙に着目した検査に絵画語い発達検査(PVT-R)というものがあります。
幼児期および学童期を対象にした語彙力に関する検査です。
PVT-Rによると
子供の語彙は5歳までに約2000~2500語になると考えられています。
また5~6歳頃というのは語彙だけでなく表現力などもさらに磨きがかかる時期です。
5~6歳頃には相手の状況を考えながらの会話ができはじめます。
5~6歳という時期は保育園や幼稚園の年中さんないし年長さんに相当する時期です。
この頃になると親は子供とずいぶん会話が成立する手ごたえを感じることができてきます。
5歳児の語彙の増やし方
5歳頃は想像力にも成長が見られます。
5~6歳頃の言葉遊びとして「なぞなぞ」はおすすめです。
「外は黄色いけれど中身は白い物な~んだ?」→「バナナ」
など、知ってはいる物を問題から想像できるかがポイントです。
このように、
同じ言葉でもより多様な角度からとらえることができる柔軟さを身に着けていきます。
おわりに
5歳前後には文字の読み書きにも興味が出てくるかもしれません。
言葉を文字に起こすには、それまで耳で聞いた音を1文字1文字当てはめていく作業が必要です。
そういった観点から
5~6歳頃はしりとり遊びも有意義です。
語彙力を鍛えながら、同時に文字の読み書きに必要な「言葉の音を1つ1つ見ていく力(音韻意識)」を養うことができます。
補足記事
参考資料
上野一彦 名越斉子 小貫悟『PVT-R 絵画語い発達検査』日本文化科学社、2008年