【目次】 [close]
およそ5歳児の読み書き計算能力の発達
5歳前後という時期は読み書きの発達も著しい時期ですね。
しかしながらまだ成長の途中で荒削りな面も否めません。
5歳児の読み書き計算能力の目安としては、
- 平仮名50音が読める
- 自分の名前など馴染みのある言葉を書ける
- 数字を読み書きできる
- 10以下の数を扱える
などがあります。
以下、「読み」「書き」「計算」それぞれ詳しく見ていきましょう。
読む
平仮名(50音)が読める
濁点や「しゃしゅしょ」など小さい音は個人差があるとして、
とりあえず50音が読めるようになる時期です。
具体的には、
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なにぬねの
はひふへほ
まみむめも
やゆよ
らりるれろ
わをん
です。
拾い読みができる
例えば「くるま」という文字があって、
「く・る・ま」とゆっくりですが1文字ずつ拾うように読める。
まだ「くるま」とぱっと読むことはできないかもしれませんが、5歳前後は拾い読みが始まる時期です。
単語の意味がわかる
文字は読めてもその内容がわからないと実用的ではないですね。
例えば「くるま」という文字を「く・る・ま」と拾い読みし、「車のことだ」とわかるのもこの時期です。
「読めればわかる」と大人は考えがちですが、意外と「ただ文字を拾うこと」と「意味を理解する」ことは違った能力で、必ずしも一方ができればもう一方もできているとは限りません。
わからない字があったら周囲にきける
字が読めることだけが大切なのではありません。
文字に興味を持ち、わからなければ周りの人に聞いてみるという知的好奇心が何より大切です。
5歳前後はこういった文字に対する興味が重要です。
書く
自分の名前が書ける
名字はなくても、まあ、OK。
数字が書ける
まずはこの時期は1~10まで。
菱形を見本を見て書ける
普通の正方形こと異なり、角を上にして書く菱形は平仮名と同様にやりごたえのある筆記課題です。
経験を絵にする
例えば「車」だけを書くのではなく、「車でお出かけしたこと」を書けるなど。
これは絵が上手いか下手かが重要ではなく、
「絵を描く」という行為において、「1つの物・対象」を描いていたのが「経験したシチュエーション」を描くという行為に成長している点が重要です。
計算
数字が読める
1~10まで。
拾い読みでOKです。
サイコロの目が読める
サイコロを使った機会があることが前提です。
使ったことないなら、少し使って読めればOK。
時計に興味が出てくる
まだこの時期は、何時かは読めなくてもOK。
まずは時計という物に興味が持てればいいのです。
「長い針が6のとこになったらおでかけしようね」などのお母さんのお話が理解できるかどうかがポイント。
1~10の順番がわかる
例えば数字のカードがあって、
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10
と順に並べることができるということです。
100まで言える
お風呂などでやってみましょう。
簡単な足し算
具体的には「1+1」など答えが5以下になるくらいの足し算です。