5歳児と何をしゃべればいい?
およそ5歳くらいのお子さんと、大人はどんなふうにしゃべったらいいのでしょう?
子供の会話能力や発達には個人差があるのであくまで目安ですが、
5歳のお子さんとは会話のキャッチボールを大切にしながら、場合によってはこちらからも質問をしてお子さんに説明をしてもらいます。
一方で、質問攻めでは子供も嫌です。
あくまで会話の主体は子供に、上手く話せたり説明できたという経験の中で「自信」や話すことの「楽しさ」を感じてもらいます。
以下、これらの根拠を。
5歳児の会話能力の発達
5歳とは保育園・幼稚園の年中~年長さんの時期に相当します。
ずいぶんと言葉の力もついてきて、お子さんによっては生意気なことを言う場合もあるかもしれませんね(笑)
そんな5歳児の会話の特徴はズバリ「説明能力」と「メタ認知」です。
「説明能力」とは文字通り、言葉で説明ができる表現力ですね。
「なぜ歯磨きをしないといけないのか?」という問いに対し、「虫歯になってしまうから」と答えることができたりです。
「メタ認知」とは心理学の用語で、「認知していることを認知する」といった意味合いの言葉です。
自分や状況を客観視すると言ったところでしょうか。
例えば自分が何かを話していて、「あ、今相手はこの話興味ないな」とか「ん、この話題はけっこう食いついてくるんだな」と思うことってありますよね。
そういった客観視が5歳頃から芽生えてくるわけです。
5歳児の会話能力のついては、言語検査を参考に以前詳しくとりあげたので、よかったらそちらをご参照ください。
5歳児との会話の仕方
基本的には、大人と子供の会話能力を比べれば、大人の方がレベルが高いですしそれは当然です。
大人のレベルで会話をすれば、どうしたって子供は置いてけぼりになってしまいます。
子供と話すときは、子供のレベルに合わせて話し、子供が会話を楽しめることが大切です。
それが言葉やコミュニケーションの発達を促します。
そういう意味では、やはり子供主体の会話を大人はしてあげたいものです。
相手に共感しながら丁寧に人の話を聞くことを「傾聴」なんて言ったりしますが、
子供との会話でも傾聴の姿勢は大切でしょう。
一方で、先述のように5歳という時期は説明能力がついてきたり客観視もできてきます。
子供主体の会話の中で、時折質問をはさみ、自由に話すだけでなく「質問に答える」「物事を説明する」力も促すとなおいいでしょう。
おわりに
子供発達には個人差がありますから、「何歳でこういう状況」というのはお子さんによって異なるでしょう。
「説明能力がついたり場を客観視できはじめる」という時期は、お子さんによって5歳より前後するかもしれません。
大切なのは年齢ではなく、お子さんが今どんな成長の状況かということです。
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