5歳児の発達

【小児発達】5歳児は、どんな言葉を話すのか?

公開日:2018年12月30日

私達は読める漢字と書ける漢字が異なります。
「読めるから書ける」というわけではありませんよね。

お子さんの言葉も同じで、「わかるから話せる」・「話せるからわかる」というわけではありません。

言葉を理解することと話せることは、分けて考える必要があります。

聞いてわかる側面を言語理解
話す側面を言語表出と言ったりします。

今日は5歳児の言語表出面をみていきましょう。
 
 

 
 
 

5歳児は、どんな言葉を話すのか?

5歳児の言語表出面の特徴は説明能力です。

それまでは語彙が増えることに目が行きがちだった1~3歳頃と異なり、4歳くらいからお子さんの言葉の質の変化が顕著になってきます。

5歳頃になると物事の理由を説明できたり、

「自分は知っているけれど相手が知らないなら説明する」など客観的な会話ができはじめます。
 
 
 

5歳児の言語表出

以下、5歳児の言語表出をいくつか具体的に。

理由が言える

母「どうして歯磨きをするんでしょう?」
子「虫歯になっちゃうから」
物事の理由を考えることができます。

複雑なものではなく、あくまで簡単なもので。
 
 

動詞の使い分け

「ジュースは」→「飲む」
「クッキーは」→「食べる」
などです。対象に合わせて動詞を変えて表現できます。
 
 

特徴から対象を推測する

「紙を切るときに使う物って?」→「はさみ」
「首が長い黄色の動物は?」→「きりん」

なぞなぞ遊びの始まりでもあります。
 
 

曜日が7つ言える

「今日は何曜日か?」といった質問にはまだ答えられなくてもOK。

とりあえず、曜日という概念を持ち、「月・火・水・木・金・土・日」の7つのレパートリーを持ちましょう。
 
 

数字を逆から言う

即興で言われた数字を覚えて、逆から言ってもらいます。

例えば、
母「5・3・7」
子「7・3・5」
といった具合です。

「1・2・3」など続きになっているものは覚えやすいのでノーカウント。
あくまでランダムな組み合わせで。

5歳では数字3つぶんが目安です。
 
 
 

まとめ

以上のように、5歳児の会話の特徴としては

  • 理由が言える
  • 動詞の使い分け
  • 特徴から対象を推測する


といった点が挙げられます。
 
 
最後になりますが、
子供の発達には個人差があります。

誰しも我が子の成長は気になるところではありますが、その子自身の成長のペースを大切にしてあげましょう。

また、子供の発達をみる場合はその子自身をみることはもちろんですが、客観的なデータを活用することも大切です。

以下、参考程度に。

津守式乳幼児精神発達質問紙とは?~0歳から7歳までの正常発達~

【検査】LCスケールとは?

遠城寺式乳幼児分析的発達検査とは?

 
 
 

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