障害児に関わる保育士のお給料ってどんな感じ?
障害児に関わる保育士のお給料ってどんな感じなのでしょう?
仕事はやりがいが大切ではありますが、その仕事で生活してくわけですから年収や給与がどのようになるのかも大切なことです。
近年は「発達障害」などの言葉も急速に認知されており、障害を持ったお子さんを支援する「障害児療育(しょうがいじりょういく)」の分野も拡大しつつあります。
保育士も例外ではありません。
障害を持つお子さんを支えるような仕事をしたいと思ったとき、職種はいろいろありますが「保育士」というのは選択肢の1つでしょう。
当然ながら給与は職場によって異なるでしょうが、
障害児に関わる保育士の平均給与は297,069円で通常の保育園に勤める保育士より高い傾向があります。
以下、もう少し詳しく。
実際の平均給与
障害福祉サービス等従事者の平均給与額
厚生労働省によると平成28年度における障害福祉サービス等従事者の平均給与額は以下の通りです。
ちなみにこれらは正職員の場合です。
福祉・介護職員:297,069円
看護師:401,324円
理学療法士・作業療法士:377,015円
相談支援専門員:342,283円
サービス管理責任者:358,207円
管理栄養士・栄養士:323,889円
この中で保育士は上記の福祉・介護職員に該当します。
保育士の平均給与額
一方で、一般の保育園に勤める保育士の給与はどんな感じでしょう?
厚生労働省の資料によると、
保育士の平均給与額は22万円です。
障害児に関わる保育士の給与のポイント
上記のように、障害児に関わる保育士の給与は一般の保育士よりもけっこう高いですね。
けれどこれにはポイントがあります。
それはどのような形態の職場を選ぶかです。
保育士が障害児に関わる職場は大きく3つあります。
1つ目は普通の保育園。
保育園に通っている障害を持ったお子さんを担当するパターン。
これは普通の保育園に勤めるのとほぼ一緒ですね。
2つ目は放課後デイなどの福祉サービス機関。
学校が終わってからの障害を持ったお子さんを預かる場所です。
3つ目が医療系のパターン。
医師や看護師も常勤し、保育だけでなく医療的ケアも可能な施設です。
この3つの内、
保育士のお給料が最も高くなりやすいのは医療系です。
あるいは、医療系施設と福祉施設が併設されたパターン。
障害児に関わる保育士はより専門的な知識が必要でお給料が高くなりそうですが、職場選びによってかなり左右されるわけです。
まとめ
以上のように、
障害児に関わる保育士は一般の保育士よりも給与が高くなりやすい傾向がありますが、あくまで職場選びが重要です。
ちなみに、障害福祉サービス等従事者の平均給与額は
福祉・介護職員:297,069円
サービス管理責任者:358,207円
ということですから、
保育士として働きながら実務経験を積み、サービス管理責任者の資格も取るとさらにお給料アップですね。
サービス管理責任者は実務経験が必要なので。
その他の記事
参考資料
『平成28年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査 結果の概要』(厚生労働省)2018年2月14日検索
『平成28年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要』(厚生労働省)2018年2月14日検索
『平成28年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況』(厚生労働省)2018年2月20日検索
『保育士等に関する関係資料』(厚生労働省)2018年11月19日検索