就活では待遇とキャリア形成双方から
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)。
いずれもリハビリに関する国家資格を持つ仕事ですね。
一口にリハビリと言っても分野は様々で、どんな場所に就職するかでやることもずいぶんと変わります。
リハビリはいわゆる「手に職を持つ」仕事なので、自分のキャリア形成の面からもどこに就職するかは大きな選択ですよね。
一方で、長く働くならプライベートも大切にできる、金銭的にも労働時間的にも余裕のある職場に勤めたいものです。
就活の際には、給料や休日など待遇面、スキルアップできるかといったスキルの面の双方から、その職場がどんな職場か見極めたいものです。
就職する前に確認した方がいいこと
給与面
これは聞くというより、求人に掲載されていることが多いかと思いますが。
全体の総額も大切ですが、基本給と手当のバランスも見ていきたいです。
交通費や家賃手当が高いに越したことはないですが、
ボーナスは基本給をもとに計算されるので、基本給自体の高さは重要です。
休日数
これも求人案内に掲載されているでしょう。
1週間にかならず2日休めるいわゆる「完全週休2日制」の場合、おおむね年間104日くらいの休日数になります。
さらに祝日、お盆や正月も休みがある場合、その職場の年間休日数は120~125日くらいになります。
年間休日数が120日くらいの職場は比較的休日面で恵まれているのではないでしょうか。
ノルマ
聞きにくいことでもありますが、その病院・施設のリハビリスタッフのノルマも知っておきたいところですね。
リハビリは医療職なので、診療報酬によって売り上げを出していきます。
リハビリは主には20分1単位という時間によって診療報酬が発生します。
リハビリに限らず、一般的に勤め人の労働時間は1日8時間。
トイレにもいかず8時間ぶっ通しで働けばリハビリスタッフは1日に24単位の売り上げを出せます。
しかしこれは現実的ではないですよね。
現実的には、
リハビリのノルマは20単位前後に落ち着きがちです。
20単位未満なら少し寛容な職場かなというイメージですし、20単位以上だとけっこう忙しいなという印象です。
対象疾患
どんな疾患の患者さんをリハビリしているのか。
これでその職場のおおよその分野がわかります。
複数の疾患を対象にしている病院がほとんどだと思うので、
疾患別の疾患さんの割合も大切です。
自分の興味のある分野が、その病院ではほんの少ししか症例を持っていなければ自分が携わる確率は低くなってしまいます。
当然ですが、興味のある分野が明確な人は、その分野の症例数が多い職場に就職した方がいいでしょう。
おわりに
毎月のお給料やボーナスなどの給与面。
残業や有給の消化率など労働環境の面。
研修会や学会への参加などスキルアップの面。
セクハラやパワハラがない、部署の仲が良いといった人間関係の面。
全部がいいに越したことはないですが、
全部が理想的な職場というものはなかなかないものです。
そのため、
自分が何を一番重視して、その重視するもののためなら何をあきらめることができるか。
自分の価値観を事前に明確にすることが就活では重要だったりします。