運動の対象年齢考察

ブランコに乗れるのは何歳から?~子供の運動発達と遊具の対象年齢~

公開日:2019年11月7日


 
 

ブランコは何歳から?

ブランコって何歳頃から乗れるものなのでしょう?

子供の成長には個人差がありますが、強いて目安を挙げるのであれば、

子供がブランコに乗れるのは早くて3歳頃、5歳頃になるとある程度習熟してきます。

 
 
 

ブランコで遊ぶということ

ブランコは公園の代表的な遊具の1つですね。
そのためブランコの扱い方で子供の成長を感じる機会も多いですね。

一口に「ブランコに乗る」と言っても、その難易度は状況によって様々です。

まずは親が支えてあげてブランコに座れるかどうか。
どの程度支えれば座れるか。

そして、自分でブランコに座ることができるかどうか。

さらに、ブランコを大人が軽く動かしてあげても座り続けることができるか。

今度は自分でブランコを漕げるかどうか。

さらに発展して、ブランコに立って乗ることができるか。
ブランコに立って乗って、自分で漕げるかどうか。

また、ブランコの座る部分が板ではなくて、縄のようにしなる物だとちゃんと座ったり立ったりできるか。

このように、ブランコの使い方もいくつかの段階があることがわかります。

 
 
 

ブランコと子供の発達

国土交通省の公園遊具に関する指針によると、
都市に公園を作る場合、3歳から12歳頃のお子さんが遊ぶことを想定した遊具を設置するそうです。

また、幼児に関しては保護者が同伴であることを想定しているそうです。

そしてこの遊具の中に「ブランコ」も含まれています。

当然「ブランコ」もいろんな形がありますが、以上のような経緯を汲むと、

保護者が見守っている状態で、早ければ3歳頃からブランコで遊ぶことが可能かもしれません。

さらに、子供の発達を見る検査に、遠城寺式乳幼児分析的発達検査というものがあります。

上記によると、
ブランコを立ち乗りで漕ぐことができはじめるのはおおよそ4歳4カ月。

さらに類似した検査でKIDS乳幼児発達スケールによると

5歳5カ月頃にはブランコを立ち乗りし、大きく漕ぐことができはじめるようです。

そして6歳頃になると座面が縄のようにしなる物でできたブランコも立ち乗りできるようになってきます。

 
 
 

おわりに

以上のように、ブランコはその想定上、早くて3歳頃から遊べるかもしれません。
5歳頃になるとずいぶん慣れてくるでしょう。

ちなみに、座って遊ぶ遊具であるブランコに立って乗るのはいかがなものかという議論が時折あります。

マナーの観点は人それぞれとして、
先ほどの国土交通省の指針によると、
一般的なブランコは立って乗ることも想定して作られているようです。

最後になりますが、子供の発達には個人差があります。
ペースも様々で、1つの発達項目の年齢だけでその子の全体を語ることはできないものです。

あくまで参考程度に、事故に気をつけることを第一にしてもらえれば幸いです。

 
 
 

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参考資料

『都市公園における遊具の安全確保に関する指針』(国土交通省)2019年10月31日検索

『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧

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