運動の対象年齢考察

子供が鉄棒にぶら下がることができるのは何歳頃?~運動と上肢機能発達~

公開日:2019年7月29日


 
 

鉄棒にぶら下がることができるのは何歳から?

子供が鉄棒にぶら下がることができるのは何歳頃からでしょう?

鉄棒にぶら下がるにはある程度の握力をはじめとした筋肉が必要そうですね。

また、鉄棒を使った活動は保育園などでよく行われていますね。

個人差はありますが、
鉄棒へのぶら下がりができるのはおおむね2歳頃からです。

 
 
 

「鉄棒にぶら下がる」とは?

「鉄棒にぶら下がる」とは具体的にどういうことでしょう?

大きくなれば片手でもぶら下がることができるでしょうが、ここでは両手でぶら下がることを考えましょう。

幼児のお子さんが少し背伸びをすれば届く程度の低い鉄棒を、自分で両手を伸ばして握る。

膝を曲げるようにして足を浮かせて、鉄棒にぶら下がる。

一瞬ではなく数秒程度はきちんと保ちたいですが、逆に数十秒以上も保てなくてもかまいません。

こういった状況がはじめての「鉄棒にぶら下がることができた」と考えたとき、子供は何歳くらいでこれができるのでしょう?

 
 
 

「鉄棒にぶら下がる」ことと子供の発達

子供の発達を見る検査に、遠城寺式乳幼児分析的発達検査というものがあります。

上記によると、
子供が鉄棒などに両手でぶら下がることができるのはおよそ2歳~2歳3カ月相当の発達であることが示唆されています。

当然ながら子供の筋力の状況や生活習慣、鉄棒の経験の有無にもよりますが。

ちなみに子供はおおむね1歳前後で歩き始め、2歳頃には走ることにも慣れたりジャンプしたりもする時期ですね。

 
 
 

まとめ

一方で、子供の発達には個人差があります。
ペースも様々で、1つの発達項目の年齢だけでその子の全体を語ることはできないものです。

あくまで参考程度に、その子自身のペースを大切にしてあげましょう。

特に鉄棒など運動に関わる活動は、無理矢理させても事故のもとです。

子供に恐怖感が生まれてしまっては、上達するものも上達しません。

お子さん自身の興味を促すかたちであくまで楽しく行いましょう。

 
 
 

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参考資料

遠城寺 

『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧

津守 

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