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およそ1歳児のコミュニケーション
子供の成長は親の関心事ですよね。
そして子供の成長となると「歩けるようになった」とか「ママって言いえた」というような運動と言葉の発達に目がいきがちです。
しかしながら、
人に対する認知、つまりコミュニケーション面の発達も子供の成長にとっては非常に重要です。
コミュニケーションがうまく取れるか否かは後の保育園での集団生活や、子育てのやりやすさ(?)のようなものにつながっていきます。
1歳児のコミュニケーション面の特徴としては、
まずは親をしっかり認識して後追いといった「他者を意識した行動」が芽生えることです。
以下、もう少し詳しくみていきます。
1歳児に相互性の発達
親の後追いをする
お母さんやお父さんの後追いをする。
親しい人とそうでない人の区別ができ、親しい人についていくということです。
親から離れて遊べる
後追いなど親をしっかりと認知している一方で、安心した場所であれば少し親から離れても一人で遊べる。
このメリハリというかバランスが大切です。
指さしがある
指さしはおおむね2種類あります。
1つ目は「お菓子取って~」といった意味合いの「要求の指さし」。
もう1つは「ママ、ワンワンがいるよ~」という話題を共有してほしい「注意をひくための指さし」。
いずれも1歳頃から見られます。
褒められると、もう1度する
ほめられてうれしくて、もう一度褒められたくて同じことを繰り返してみる。
こういった相手の反応を期待するのも1歳頃からです。
いらずらをして、相手のリアクションを楽しむ
相手の反応に期待するという意味では、褒められるだけでなく相手が困ったりびっくりしたりする反応も楽しんでしまうのが幼い頃。
いたずらが楽しいのもこの頃からです。
お母さんを取り合う
例えば兄弟や他の子が自分のお母さんの膝の上に座ると、自分が座ろうと相手を押しのけたり割って入ろうとする。
お母さんを一人占めしたくなるのもこの頃からです。
助けを求める
お菓子の袋が開けられない。
歩くのが疲れた。
そういう困難な状況になったときに、ただ泣くのではなくお母さんに袋を差し出したり抱っこのポーズをとる。
助けを求めることができるというスキルも生きていく上で大切なスキルです。
おわりに
子供の発達には個人差があります。
ペースも様々で、1つの側面だけでその子の全体を語ることはできないものです。
あくまで参考程度に、その子自身のペースを大切にしてあげましょう。
また、子育てにおいては気になることを気軽に相談できる環境も大切です。
子供の成長が気になったら、一人で悩まず相談する一歩を踏み出してみましょう。
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参考資料
『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧