1歳児の発達

1歳児の言葉の数は何語くらい?|子供の言葉の発達

公開日:2020年10月3日


 
 

1歳児の言葉の数

1歳頃は何個くらいの言葉を言えるものなのでしょう?

言葉には「聞いてわかる言葉」と「実際に言える言葉」があります。

このうち「言える言葉」について見てみると、

1歳頃は5個くらいの言葉を使い分けることができます。

以下、これらの理由について触れていきます。

 
 
 

1歳児の単語表出

子供の発達を見る検査に、
LCスケール
というものがあります。

コミュニケーションも含めた言葉の発達全般を見ることができる言語検査の1つです。

この検査によると、1歳前半頃の発達の目安として5語以上の言語表出が挙げられています。

つまり1歳半頃には5個くらいの言葉のレパートリーがあるということです。

また、他の検査においても

遠城寺式乳幼児分析的発達検査では1歳4か月頃には3語の言葉、

KIDS乳幼児発達スケールでは1歳8か月で3語、2歳1か月で5語の言葉が目安となっています。

このように、

1歳から2歳にかけて5個くらいの単語のレパートリーを持つことが1つの目安になっていることがわかります。

 
 
 

1歳から2歳にかけての言葉の発達の解説

1歳というのは意味のある単語を話し始める時期であり、2歳という時期は「まんま たべる」といった2語文が出始める時期です。

「1歳で単語・2歳で2語文」と、年齢と言葉数が関連し覚えやすいこともあって、言葉の発達としては比較的有名な目安になります。

このため1歳から2歳は単語から文章への移行期間とも言えます。

ある程度の単語のレパートリーがあって文章へは移行しますから、子供がどのくらいの言葉を使い分けているかは大切な所見になります。

ここで言う「言葉を使い分ける」とは、文字通り意味や状況に合わせて使い分けることを指します。

食べ物を見れば「ごはん」と言い、車を見れば「ブーブー」と言う。これで2語と数えます。

車を「ブーブー」という幼児語で言っていても問題ありません。

たとえ幼児語や独自の単語であっても、「ブーブー」と「車」という「言葉」と「対象」が結びついていれば言える言葉と数えます。

単語は出るけれど2語文が出ないという子の場合、使い分けられる単語が何語あるかは大切な所見になると思います。

 
 
 

おわりに

子供の発達には個人差がありますから、
あくまで目安として捉えてもらえれば幸いです。

実生活ではその子自身のペースを大切にしてあげましょう。

ちなみに子供の語彙は2歳頃で300語程度に達すると考えれています。

このことからも、

子供が「言える言葉」は「知っている言葉」の氷山の一角であることがわかります。

 
 
 

参考資料

『遠城寺式乳幼児分析的発達検査法について』(認知神経科学会)2023年3月18日閲覧

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