2歳児の二語文の理解
子供は2歳頃になってくると、2つの言葉を組み合わせた文の意味がわかってきます。
例えば子供が「大きい・小さい」という言葉の意味がわかり、
なおかつ「犬」と「猫」という言葉がわかるのであれば、
これらを組み合わせ
「大きい犬」
「小さい犬」
「大きい猫」
「小さい猫」
の4つのパターンがわかることを意味します。
このように、
言葉の組み合わせのパターンを網羅できているかが、その子が2語文を本当の意味でわかっているかの目安になります。
二語文と子供の発達
2歳前後は二語文を言えるようになってくる時期と考えられています。
二語文とは「おかし たべる」といった文字通り2つの言葉から成る表現です。
子供の発達を見る検査に、国リハ式S-S法というものがあります。
子供の言葉の発達について、検査と訓練双方を兼ねた有名な手技の1つです。
S-S法によると
2歳児相当の課題として大小概念や色、動詞などといった言葉を組み合わせた二語文の理解が挙がっています。
二語文の理解の実際
子供が二語文を言っていても、それが丸暗記に近いものだと応用が利きません。
冒頭のように、その文を理解するとは単語の組み合わせを変えても理解できることが必要です。
つまり
「大きい犬」
「小さい犬」
「大きい猫」
「小さい猫」
のような4つのパターンです。
こういった言葉の組み合わせを例えば絵などから選択できるかがポイントになります。
組み合わせの例は上記のような「大小+名詞」だけでなく、
「赤い車」といった「色+名詞」、
「お菓子食べる」といった「名詞+動作」、
「ママ怒る」といった「動作主+動作」などがあります。
おわりに
子供の発達には個人差がありますから、
あくまで目安として捉えてもらえれば幸いです。
実生活ではその子自身のペースを大切にしてあげましょう。
「大きい犬」
「小さい犬」
「大きい猫」
「小さい猫」
といった4種類の絵カードが家にある家庭は少ないと思います。
しかしカードでなくても、
例えば鉛筆で「大きい車」の絵を描いたり、折り紙で「赤い紙飛行機」を作ったりすることで十分かと思います。