療育の仕事コラム

障害児に関わる仕事のお給料ってどんな感じ?

公開日:2018年3月1日

自分が就く仕事を考える上で、仕事の内容も重要ですが同じくらいお給料も重要ですよね。

発達障害や知的障害、脳性麻痺やダウン症など、世の中には障害を持ったお子さんがいて、そういったお子さんに関わる仕事に就きたいと思う人がいるかもしれません。

障害児に関わる仕事のお給料って、いくらくらいなのでしょう?

一口に障害児に関わる仕事といっても、その形態は様々です。
障害を持ったお子さんを総合的に支援することを療育と言います。

障害児に関わる仕事をしたいと思ったとき、療育施設への就職がひとつ挙げられます。
 
 
 

障害児に関わる仕事の平均給与

 
療育施設とは障害を持ったお子さんをサポートする施設です。
サポートとはリハビリのような医療的な面だけでなく、介護や保育、公的な手続きの支援など福祉サービスも含みます。

つまり療育施設は障害福祉サービスに関する施設のひとつと言えます。

厚生労働省によると平成28年度における障害福祉サービス等従事者の平均給与額は以下の通りです。
ちなみにこれらは正職員の場合です。

福祉・介護職員:297,069円
看護師:401,324円
理学療法士・作業療法士:377,015円
相談支援専門員:342,283円
サービス管理責任者:358,207円
管理栄養士・栄養士:323,889円

ちなみに障害児に関わる職種のひとつである保育士は上記の福祉・介護職員に該当します。

また、自閉症のお子さんのことばの指導をする職種である言語聴覚士は、同じリハビリ資格である理学療法士・作業療法士の給与が参考になるでしょう。

上記は給与額、つまり基本給だけでなく手当などいろいろ含んで、なおかつ税金が引かれていない額です。

上記の金額の7~8割がおおよその手取りと考えていいでしょう。
例えば福祉・介護職員なら7割計算で207,000円くらいです。
 
 
 

勤続年数別の平均給与

 
さて、先述の金額があくまで平均。
お給料は同じ職場に長く勤めるほど昇給して高くなるものです。
逆に勤め始めたばかりの頃は平均よりも給与は低いでしょう。

参考に、福祉・介護職員の場合、勤続年数別の平均給与は以下の通りです。
1年(勤続1年~1年11か月):254,251円
5年~9年:296,430円
10年以上:355,108円

先ほどの平均給与と合わせてみると、だいたい5~9年勤めるとその職種の平均給与くらいになるようですね。
 
 
 

おわりに

 
厚生省によると、平成28年度の大卒の初任給の平均は20万円とちょっとくらい。
福祉・介護職員の勤続1年~1年11か月の給与は254,251円

このように見ると、障害児に関わる仕事のお給料は平均と同じかちょっと多いくらいですね。

もちろん、自分がどのような資格を持っているか、どのような職場に勤めるかでまた異なるでしょうが。

ちなみに、療育施設には通所(お子さんが通う)と入所(お子さんがそこに住む)があって、通所より入所の方が経営が安定するのでお給料もいい感じなのではと。
 
 
 
 
 
 
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【引用・参考サイト】
『平成28年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査 結果の概要』(厚生労働省)2018年2月14日検索

『平成28年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要』(厚生労働省)2018年2月14日検索

『平成28年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況』(厚生労働省)2018年2月20日検索

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