理学療法士(PT)になる上で必ず通らなければならない臨床実習。
実際の病院で実際に患者さんを担当し、現場の理学療法士に指導を受ける。
実習はペーパー試験とはまた違う難しさがあります。
今日は実習をこなすためのテクニックや気をつけることを考えます。
これは学校の先生、現場のPT誰もが口をそろえて言うくらいの真実。
学力、PTとしてのスキルよりも
実習や就職後に役に立つのはコミュニケーションスキルです。
具体的には、
・意欲的な態度
・ハキハキしてさわやか
・質問を積極的にする
・横柄な態度をとらないなど。
実習生の評価をするのは現場の理学療法士。
その理学療法士とうまくやれるかが実習のポイントになります。
指導にあたる理学療法士と良好な人間関係を築くのが実習の成功の秘訣です。
患者さんとの人間関係も大切です。
基本的に指導者は学生(実習生)に簡単な(?)症例を担当させます。
簡単な症例とは症状が比較的改善しやすそうで、患者さん自身の人当たりもよさそうなケースということです。
しかしながら、それでも油断せず患者さんと良好な人間関係を築くことに力を注ぐべきです。
患者さんに嫌われてしまえば治療もまともに進みません。
当たり前ではありますが、大切なことです。
リハビリ職種の中でも、
患者さんを立ったり歩かせたりする機会が多い理学療法士は転倒など事故と常に隣り合わせ。
あなたに悪気がなくても、いったん事故が起こってしまえば実習の評価として減点は避けられません。
理学療法士の実習は現場の理学療法士さんから直接指導を受けます。
良くも悪くも個別指導です。
正直、指導者に当たり外れはあります。
人当たりが良くて、優しくて、学生に理解がある指導者がいる一方で、
屁理屈ばかりで重箱の隅をつつくようなことしかしない指導者がいるのも残念ながら事実です。
病院自体の終業時間と同時に帰してくれる指導者がいる一方で、
4時間も5時間も学生を残らせる指導者もいます。
実習がうまくいかないのは、あなたのせいじゃないときもあります。
そういうときは学校の先生に相談し、客観的に状況を判断してもらうほうが懸命です。
あなたが身体や心を壊してしまってからでは遅いです。
指導者の理学療法士の先生と知り合いの理学療法士を自分が知っている。
学校の先生が指導者の先生の先輩。
そのようなコネは実習では地味に役立ちます。
実習とは先ほど書いた通り基本は個別指導。
ある意味閉鎖された状況です。
そのような状況において、
あなたが他の理学療法士とつながっているという事実は指導者にほどよい緊張感を与えます。
そうなると極端な物の言い方は避けるし、良い意味で手堅い指導してくれる確率が高くなります。